一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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下北半島尻屋埼灯台に設置されていた霧鐘 [犬吠埼灯台にて]

画像は千葉県・銚子の犬吠埼 (いぬぼうさき) 灯台の敷地内に展示されている霧鐘 (むしょう) である。 青森県下北半島の北東突端・尻屋埼(青森県下北郡東通村)に位置する尻屋埼灯台(しりやざきとうだい)に設置されて いたものである。尻屋埼灯台は北に津軽海峡、東に太平洋に面し、津軽海峡東側の入り口 (本州側) に立地する。 社団法人・燈光会によって設置された案内銘板には次のように記される。

霧鐘とは霧の深い時に打ち鳴らして、近づく船に岬の所在を知らせるものである。 英国人スチブンソンの設計を基に、川口鋳造所で製作され、1877年(明治10年)11月20日に尻屋埼灯台に設置された。 (重さは1.7トン。スコットランド製の時計仕掛けで、1分間に1回打ち鳴していた)。 この尻屋埼灯台の霧鐘は、1879年(明治12年)12月20日には新式の蒸気霧笛に置き換えられ、その後1937年(昭和12年) まで葛登支岬灯台(北海道)にて使用されていた。

因みに、犬吠埼灯台は、1874年(明治7年)に英国人リチャード・ヘンリー・ブラントン (Richard Henry Brunton) の設計により築造された レンガ造りの洋式第一等灯台である。ブライトンは「日本の灯台の父」と称されてきた。なお、尻屋埼灯台も当初ブラントン によって設計されたものである。

[画像撮影: 2016.05.22/犬吠埼灯台にて][拡大画像: x27182.jpg][拡大画像: x27184.jpg: 尻屋埼での霧鐘説明書き]
* 犬吠埼灯台には灯台資料展示館が併設されている。


真横から見た霧鐘。 [拡大画像: x27183.jpg]


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