一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

Back to: Top Page | 特選フォト⌈海&船⌋目次 (Ocean and Ship Photos) | ご覧のページ


5000年前のコククジラの骨格化石標本

画像は千葉県市川市立市川考古博物館の玄関ホールに宙吊りにして展示されているコククジラの骨格化石標本である。 説明パネルには次のように記されている。

(1) ヒゲクジラ亜目に属するコククジラは海底の砂中に棲息するトビムシ類を掘り起こして 食べることから下顎が発達している。現在では北太平洋西岸を回遊するコククジラはほとんど絶滅してしまった。 コククジラの化石の出土は縄文時代に東京湾にも来遊していたことの一つの証左と解されている。

(2) 骨格化石は、昭和33年 (1958年) に市川市平田1丁目 (現在のJR総武線北側沿いで、かつ本八幡駅寄りの地点) から出土 した。このコククジラは縄文時代後半期に形成過程にあった市川砂州の海岸に乗り上げたものと考えられている。 クジラは、この市川砂州の堆積物で構成される、地下4mの地層(市川貝層)から発掘された。 骨は約5000年前のものと年代測定された。

[画像撮影: 2017.5.24 市川市立市川考古博物館にて][拡大画像: x27801.jpg]


Back to: Top Page | 特選フォト⌈海&船⌋目次 (Ocean and Ship Photos) | ご覧のページ