一枚の特選フォト「海 & 船」
中国・蘇州の宝帯橋で眺める京杭大運河
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2017年4月8日蘇州市内を走る地下鉄2号線の「宝帯橋南」という駅で下車した。先ず、駅前で通りかかった2人の青年を呼び止めて
道を尋ねた。親切にスマホの地図で確認をしてくれた。お陰でたどり着ける確信を得た。流しのタクシーは全く期待できそうにも
なかったので、徒歩で宝帯橋方面に向かった。10分ほど歩くと「宝帯橋」という案内板を見つけ、気も楽になり先を急いだ。
その後10分ほどで目的地に到着、「これが本で見た、あの写真の橋か!」と感激する。 画像は宝帯橋 (画像1の最左端) から見た京杭大運河の眺望である。左の灯標の背後辺りで十文字の交差点となっている。 左に進めば蘇州市内へ、大きなアーチ型橋の下をくぐりゆけば上海・杭州方面へ、右方向に進めば揚州・北京へとたどる ことになる。 高さ1メートルほどの橋には欄干は一つも見当たらず、アーチ型橋桁の下は船が通行できる大きさでもない。 橋の先には道が続いておらず、運河のいずれの対岸にも渡れることができない。運河を渡るための通行人用の橋ではない。 その昔、橋上の船曳人らが、この交差点を通行する船にロープを渡し、それを引っ張りながら船を誘導したり、 方向転換させるために用いた橋なのである。特に風が強い日には、帆掛け船にとっては左折、右折は容易ではない。帆を降ろして 船上の櫓櫂人の人力と橋上の船曳人との協働が欠かせなかったに違いない。 [To be continued] 4
[中国・京杭大運河の旅 2017.4.3-10/蘇州・宝帯橋 2017.4.8] |