一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
神戸港・第一期修築工事 (第一突堤建設) の古写真
画像は、「神戸築港資料館ピアしっくす」に展示される、神戸港の第一期修築工事 (第一突堤建設) を写す。
「東洋一の大岸壁築造」と題するその写真のキャプションには次のように記されている。
当時、港の建設と言えば、松杭と石材を使った旧来の工法しかなかったが、大蔵省建設部出張所 (国土交通省 神戸港湾事務所の前身) の森垣亀一郎技師は、東洋一の岸壁水深△9m~△10m (1万トン級) の埠頭整備の ため、オランダ・ロッテルダム港で使われていた「鉄筋コンクリート工法」を習得し、その2年後には我が国 初の鉄筋コンクリート・ケーソン (函) 方式による岸壁が誕生することとなった。 この時にケーソンを進水させるため独自に開発されたのが櫛形をした L型浮きドックである。 写真は第一突堤建設の頃。1函約2,000トンのケーソンが大正3年まで毎年18函製作、据付られた。 [2017.10.6. 「神戸築港資料館ピアしっくす (Kobe port-building museum "Pier Six")」にて][拡大画像: x27986.jpg] |