一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋


One Selected Photo "Oceans & Ships"


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ナンバープレートにみる鯨の尾羽打ちの図絵

ボストン市街で見掛けた自動車のナンバープレート。鯨が尾羽打ちをする図絵が描かれている。アメリカを旅すると、州ごとに、その州の 特産品や自然のイメージなどがプリントされたプレートに出会う。時にはそんなプレートばかりを集めて所狭しと飾りつけている ショップを発見することもある。画像はアメリカ東海岸のマサチューセッツ州の自然環境保護を訴えるプレートである。その象徴的イメージ として鯨の尾羽打ちの図絵が添えられている。

マサチューセッツ州といえば、その昔大捕鯨基地として繁栄した歴史をもつニューベッドフォード (New Bedford) がある。 ニューベッドフォードは、ホイットフィールド船長が率いる米国捕鯨船「ジョン・ハウランド号」の母港であった。 現在の高知県土佐清水中浜に生まれた中浜萬次郎は、1841年(天保12年)、14歳の頃に、漁に出た漁師仲間4人と共に遭難する。奇跡的に伊豆諸島 の無人島・鳥島に漂着した。143日後、ホイットフィールド船長に救助され、その後米国に渡り、彼の養子となり、専門学校などで英語、数学、 測量、航海学、造船技術などを学んだ。漂流から11年後に故郷へ帰還した萬次郎は、江戸幕府および明治政府の求めに応じ、 数々の社会貢献を果たし、日本の近代化の歴史において大きな足跡を残した。

[2002.8.22 米国東海岸ボストンにて]


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