ところで、その後2009年6月になって、ニカラグアの全国日刊新聞「La Prensa」(2009年6月2日付け)において再び「pez diablo」という魚名に
接した。記事によれば、写真の魚は、ニカラグアの漁民には「pez diablo」と知られている生き物だという。体長は30㎝ほどである。
ニカラグア湖(現地名コシボルカ湖; ラ米ではチチカカ湖に次いで二番目に面積の広い湖)で捕獲されたという。ブラジルのアマゾン地方
原産といわれる。水生のエコシステムに害を与える魚と認識されている。体は硬い表皮で覆われる。同湖の鉛や水銀に汚染されてもいるので、
食用にはできない、という。
調べてみると、メキシコなどの河川・湖沼でエコシステムに深刻な害をもたらしていると騒がれ、「pez "diablo"」
と称されているプレコ(Pleco; 学名Hypostomus plecostromus; ナマズ目装甲ナマズ科ヒポストムス属) という魚がいる。その魚と
同じなのかどうかは、同定できない。他にも「pez diablo」(Ogcocephalus vespertilio (Linnaeus, 1758))と呼ばれる海水魚もいるには
いる。だが、写真で見比べてみたものの、どうもレストランの置物の「pez diablo」とは異なるようだ。
いずれにせよ、この人間のような姿をするグロテスクな魚「pez diablo」の正体は不明なままである。人間のような様相をしているが、
それがこの魚の元々の自然な姿とは到底思えない。しかしながら、新聞写真に写る「pez diablo」を乾燥させ、無理やり小細工して
そのグロテスクな形に仕上げたものなのかどうかも不詳である。
[2019.11.16 記][拡大画像(x23281.jpg): 新聞記事拡大][拡大画像(x20138.jpg)]
[z15429.jpg, z15430.jpg: その他の「pez diablo」画像]