一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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18世紀のフランス&インドの日時計

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1. 撮影年月日: 2018年10月18日

2. 撮影場所: カタールの首都ドーハ、イスラミック・アート博物館(Museum of Islamic Art)

3. 日時計は、起源的には、地面に棒を垂直に立て、その地点における南中の時刻と太陽の高度を測定するために用いられた。 基本的には、日時計は、グノモンまたはノーモン (Gnomon) という、日陰を落とさせる棒や直角三角形などの板材と、ダイアル (目盛り版) で構成されている。

画像1は、1798年のフランスの真鍮・木製の日時計である。普通の日時計では直角三角形の板状のグノモンを用いるのが多いが、 ここでは小型直角三角形の対角線上に日陰を落とさせる棒状のものを付けている。
[英語キャプション] Sundial: Signed by Nicholas Antoine François Nouet, France, 1213 AH (1798 AD), Brass, wood, MW.528.2007

北半球では日影は通常東を向くため、グノモンは北向きに地軸と平行するように置かれる。即ち、グノモンは、地平線に対して それを設置する地点の緯度と同じ角度をもつように向けられることになり、ほぼ北極星の方角に向いている。

画像2は、昼夜平分の目盛り盤とグノモンである。
[英語キャプション] Equinoctial Dial and Gnomon, India, 18th century, Brass, iron gnomon, MW.331.2007


[参考] equinoctial: adj.昼夜平分の、彼岸の、n.昼夜平分圏、天の赤道(celestial equator).
・ equinoctial spring tide: n.春秋二大潮.
・ equinoctial point: n.[天]昼夜平分点、[春秋の]2分点、昼夜平分時(equinox) [天球上で黄道(こうどう)と赤道が交わる2交点].

1.[拡大画像: x28358.jpg]
2.[拡大画像: x28359.jpg]


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