画像はスペイン南部の大都市セビーリャにある「インディアス古文書館」(Archivo de Indias) の館内や館外の寸景である。
古文書館は、そのすぐ隣に所在するセビーリャ大聖堂やアルカサルとともに、1987年にユネスコ世界文化遺産に登録されている。
さて、古文書館には、15世紀末以来のスペインの「新大陸の発見」(アメリカ大陸との地理的遭遇)、その征服、植民地化・属領地化、統治
などにまつわる歴史的史料が保管されてきた。スペイン史家たちは、今もって数々の史実を明らかにしている。
比類のない貴重な歴史的史料の中には、征服や植民地化初期のコンキスタドールたちの手書き文書、大西洋上の南北に引いたスペイン・
ポルトガル間世界二分界線を約した「トルデシーリャス条約」の書、コロンブスの航海日記、コロンブスとスペイン・イサベル女王との
「サンタ・フェ協約」、世界周航者マゼランやアステカ帝国を滅亡させたコルテスらの直筆文書などが含まれる。
歴史的に貴重な文書類の他、新大陸での植民地統治機構が積み重ねてきた日常的行政執務事項を記した文書類、数々の地図・図絵・
図面類、報告書類など、かつてのスペインと新大陸の植民地間の政治・行政・経済・軍事・社会・文化的な関係を知るうえでの膨大な史料が
所蔵されている。今日の古文書館にある棚の総延長距離はおよそ9キロメートルにも及ぶと言われる。
今回の訪問時、2階の展示回廊を垣間見た。常設の展示か特設のそれなのかは不詳だが、植民統治時代における橋梁、水道、造船などに
関する「エンジニアリング (Ingeniería)」をテーマにした展示がなされていた。特に造船技術 (tecnología naval) に関する各種史料
(書籍、船舶図絵、船舶構造図面、精密模型など) の展示は興味あるものであった。
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[画像撮影: 2018年9月29日 スペイン・セビーリャの「インディアス古文書館」にて]