一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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石清水八幡宮に建つ「航海記念塔」 [京都府・八幡市]

画像は、京都府八幡市(やわたし)の石清水八幡宮(Iwashimizu Hachimangu Shrine)境内に所在する石塔の「五輪塔(ごりんとう)」である。 「航海記念塔または航海紀念大石塔(Kokai Memorial Pagoda)」とも称される。石清水八幡宮の一ノ鳥居をくぐると頓宮殿(とんぐうでん) に至るが、その頓宮殿外の西側すぐのところに位置する(一ノ鳥居をくぐらず、そのすぐ西側にある細道を100メートルほどたどると行き着く)。

標札には「重要文化財 五輪塔 鎌倉時代」(National Important Cultural Property Gorinto)と記される。 「石清水八幡宮五輪塔(航海記念塔)」と題して、八幡市教育委員会によって1992年3月付けで建てられた 案内立札によれば、石造塔の高さは約6メートルあり、日本全国最大規模の鎌倉時代の五輪塔である。国の重要文化財に指定されている。 立札には「摂津尼崎の商人が中国の宋との貿易の帰途、石清水八幡宮に祈って海難を逃れ、その恩に報いるため建立されたと伝えられる。航海の安全を 祈って参詣され、航海記念塔とも称される」(原文のまま) と記されている。

石清水八幡宮は貞観(じょうがん)元年(西暦859年)の創建。現社殿は江戸時代・寛永11年三代将軍徳川家光の造営によるもので、 本殿、幣殿(へいでん)、舞殿(ぶでん)などから構成され、国宝に指定される。内殿と外殿(がいでん)の間には、天正8年に織田信長 から寄進された黄金の樋(とい)がかかっている。

[撮影年月日:2019.10.30/撮影場所: 京都府八幡市の石清水八幡宮。最寄駅は京阪本線「八幡市駅」]

[参考] 八幡は、その昔、石清水八幡宮の門前町として賑わった。また、その昔、京都・大坂の間に位置し(少し京都寄り)、淀川舟運の寄港地 としても大いに賑わった。八幡宮は、樹木に深く覆われ緑豊かな男山(おとこやま)の山中にある。そのすぐ北側には桂川、宇治川、木津川の3 河川が合流する。その後淀川として大阪湾に注ぎ出る。なお、宇治川を遡ると瀬田川となり、その源流は琵琶湖である。
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画像中央最上部に京阪本線の「八幡市駅」が記される。その下部にある「神応寺」の右下に「航海記念塔」が記され、その右に頓宮殿がある。 「現在地」(赤字)は一ノ鳥居で、赤い点線を100メートルほどたどると五輪塔に行き着く。


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