一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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戦艦「武蔵」と「大和」の造形アート
[参考]靖国神社・遊就館展示される艦艇模型のいろいろ+泰緬鉄道機関車、零式戦闘機

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画像1&2は、靖国神社・遊就館の1階大展示室に陳列される戦艦「武蔵」(画像1)と戦艦「大和」(画像2)の迫力あるアート作品である。 大展示室には実物の人間魚雷「回天」が展示される。「回天」は乗員が操縦して敵艦に体当たりし撃破撃沈させる特攻兵器である。 黒木大尉・仁科中尉らが着想し、血書による懇願の後、制式兵器として採用された。展示室にはその他、数多くの精巧な艦艇模型が 陳列されている。模型リスト(一部)は以下の通り。


    ・ 航空母艦「翔鶴」(しょうかく) (縮尺1/50)
    昭和16年8月横須賀海軍工廠で竣工した。真珠湾攻撃にも参加。昭和19年6月のマリアナ沖海戦で米国の潜水艦攻撃を受け沈没、 約1300名の乗員が艦と運命を共にする。

    ・ 特殊潜航艇「海龍」 (かいりゅう)
    二人乗りの有翼潜航艇。艇首に600㎏の炸薬を装着し、艇外の可動式発射筒に収納された二本の魚雷をもつ、本土決戦用に開発された特攻兵器。

    ・ 伊号(いごう)第36潜水艦("I-36" Submarine)
    昭和17年9月横須賀海軍工廠で竣工した。艦橋前に大型格納筒を装備し、そこに小型水上偵察機が収められたのが特徴であった。大東亜戦争中に 後甲板の備砲を撤去し、人間魚雷「回天」4基を搭載した。またその後には前甲板の航空施設を撤去し、さらに「回天」2基を増備し、数多くの 回天作戦に従事した。

    ・ 防空駆逐艦「初月」
    防空駆逐艦「月型」の4番艦。昭和17年に竣工後、空母直衛部隊に編入され、常に空母部隊の直衛に当たった。
    ・ 防空駆逐艦「秋月」/防空駆逐艦「月型」の1番艦。高い防空能力をもち、空母を直衛した。

    ・ 戦艦「大和」(縮尺200分の1): 昭和16年12月呉海軍工廠で建造される。初代艦長は高柳儀八海軍大佐。昭和17年2月 連合艦隊旗艦となり、山本五十六連合艦隊司令長官の将旗を掲げた。昭和20年4月7日、敵機動部隊艦載機による攻撃を受け、九州坊の岬沖 90海里にて沈没するにいたる。
    ・ 戦艦「武蔵」

    ・ 重巡洋艦「青葉」: 昭和2年9月、三菱重工業の長崎造船所で竣工。昭和19年10月レイテ沖海戦で米国潜水艦の魚雷攻撃を受け沈没。
    ・ 重巡洋艦「麻耶」: 昭和7年6月神戸の川崎造船所で竣工。
    ・ 駆潜艇第29号


さて、先の大戦の歴史的遺物や艦艇模型は私たち日本人に何を語り掛けるのであろうか。何を学び取り、何を教訓とするべきなのか。 大戦をどう総括すればいいのだろうか。過去はどう総括されたのか。自問自答は終わりそうにない。

[画像1-6の撮影年月日:2019.1.18/撮影出典: 靖国神社・遊就館(Yushukan Museum, Yasukuni Shrine)]
・ 靖国神社・遊就館サイト: http://www.yasukuni.or.jp
・ 所在地: 〒102-8246 東京都千代田区九段北3-1-1/電話: 03-3261-8326


1. 戦艦「武蔵」 [拡大画像: x28484.jpg][拡大画像: x28571.jpg]
2. 戦艦「大和」 [拡大画像: x28572.jpg]


[参考] 遊就館エントランスホールには実物の「ゼロ戦」のほか、泰緬鉄道の「C5631」蒸気機関車が展示される。

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3-4. 泰緬鉄道C56型31号機関車「C5631」(Model C56 Locomotive No.31): C56型機関車のうち、31号機は泰緬鉄道の開通式に参加した機関車である。 日本軍はビルマ・インド侵攻作戦の陸上補給を目的に、タイのノンプラドックからビルマのタンビザヤの、最短距離415kmの 区間において、昭和17年6月に鉄道建設を開始した。鉄道連隊、外国人捕虜、現地住民など約17万人が従事し、昭和18年10月に開通するにいたった。
[拡大画像(x28573.jpg): タイ・ノンプラドックからビルマ・タンビザヤ間の鉄道敷設地図]

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5-6. 零式(れいしき)艦上戦闘機52型(三菱4240機) (愛称「ゼロ戦」)Type 0 Carrier-Based Fighter
シナ事変から大東亜戦争を通じて使用された旧海軍の主力戦闘機である。制式採用された年が皇紀2600年(昭和15年)のため、「零式」 と名づけられた。俊敏性、航続距離の長さなどの観点から、当時において高性能の戦闘機であった。


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