一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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「ツノシマ鯨」の全身骨格標本 [千葉県立博物館]


画像は千葉県立博物館に展示される「ツノシマクジラ(角島鯨)」の全身骨格標本である。案内板によれば、 ツノシマクジラは、2003年(平成15年)に発表された新種の鯨である。1998年(平成10年)に、山口県角島(つのしま)で発見された 個体がホロタイプ(種の基準となる標本)となった。そのため「ツノシマクジラ」と名付けられた。

ツノシマクジラに関する情報は少なく、謎の多い鯨とされる。体長は9mから11mと考えられ、インド洋、日本を含む西 太平洋、および大西洋で記録がある。右顎が白く、左顎が黒いのが特徴である(ナガスクジラと同じく、喉の色が左右で異なる)。

この標本は、2017年(平成29年)6月、千葉県勝浦市の海岸に白骨化した一頭の鯨の個体が漂着しているのが発見された。調査の結果、日本では 四例目のツノシマクジラの貴重な標本となった(報告としては7例目)。

クジラ類には歯鯨と鬚鯨(ひげくじら)があるが、ツノシマクジラは後者の鬚鯨の仲間である。鯨偶蹄目(げいぐうていもく; ウシ・ 鯨など)ナガスクジラ科に属する。学名は「Balaenoptera omurai」。

[撮影日時:2019年7月24日/撮影場所:千葉県立博物館][拡大画像: x28648.jpg]

勝浦市の海岸に漂着したツノシマクジラと調査関係者。


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