一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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「浪花天保山風景」 [歌川貞升(さだます)]


現在、大阪市港区の築港・天保山(Chikko Tempozan or Mt. Tempo)への最寄駅は、地下鉄中央線の「大阪港駅」である。 駅からすぐのところに「天保山公園(Tempozan Park)」がある。画像はその公園入口を飾る、 歌川貞升(うたがわさだます)の画「浪花天保山風景」である。

天保山は安治川の河口にあり、もともとは天保時代の1831年と1832年に 大規模に安治川を浚渫し、その浚渫土砂を盛って出来上がったのが「天保山」という山である。 天保山は高さ4.53メートルで日本一低い山といわれる。山頂には二等三角点(Class 2 Triangulation Station of Tempozan)が設置される。

図絵案内の銘板には次のように記されている(原文のまま)。

    「浪花天保山風景」(歌川貞升)
      天保山は、当時生駒、金剛、比叡などの山々や、四国、淡路島など四方の眺望に恵まれた景勝の地でした。 松や桜の木を植え、掛茶屋(かけぢゃや)・見晴堂などもでき、庶民憩いの場として大いに賑わい ました。
      「浪花天保山風景」は、パノラマ風にその賑わいを描いたもので、天保山で遊ぶ人々の 様子などを細かく描かれ、休憩所や、石垣で囲まれた船泊(ふなど)まりなども良く分かります。
    (出典: 大阪城天守閣蔵品より)
    * この陶板は、上記原資料に基づき、構図・色彩などの特徴を出来るだけ生かして再現したものである。
[撮影年月日:2020.10.10/撮影場所:天保山公園(Tempozan Park)、大阪・天保山/地下鉄中央線「大阪港駅」徒歩5分]
[拡大画像: x28775.jpg][拡大画像: x28776.jpg][拡大画像: x28777.jpg: 説明書き]


①が天保山山頂である。下方に安治川が流れる(左方が上流)。対岸(桜島)のすぐの上流部に「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」が、右方(下流)側には 天保山マーケットプレイス、海遊館がある。①天保山山頂。 [拡大画像: x28778.jpg]


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