一枚の特選フォト「海 & 船」
大阪・住吉大社の「出土埴輪古代船」モニュメント
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大阪市住吉区住吉にある住吉大社。大鳥居をくぐり表参道を進むと、急勾配のアーチ形で、鮮やかな朱色の橋「反橋(そりはし)」(太鼓橋)が池に
架けられている。画像は反橋の手前脇に設置される万葉歌と「出土埴輪古代船」のモニュメントである。碑文台の「碑形 出土埴輪古代船と角柱」
と題する銘板にはモニュメントのコンセプトが次のような記されている(原文のまま)。
万葉人たちが住吉大社にしばしば参詣し数多くの万葉歌を遺したが、その中から17首が選ばれ歌碑に採録されている。また、往古から「住吉の津」は船の 出入りで賑わったが、万葉時代の住吉の地形を推定する略図も歌碑に刻されている。歌碑でひと際目立つのは、港にふさわしい表象としての 古代船が配されていることである。歌碑の建立は1991年(平成3年)5月である。 現在では埋め立てなどにより大社は海岸線からかなり離れているが、万葉時代には海岸線がすぐ近くまで迫っていたことが歌碑下方の略図(画像3 の地図参照)に示される。
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[撮影年月日:2020.10.10/撮影場所: 大阪・住吉大社] [参考] 「日本遺産の構成文化財 住吉大社 認定ストーリー 荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地 ・船主集落~」と題する説明書きには、次のように記される(原文のまま)。
北前船は、米をはじめとした物資の輸送から発展し、船主自身が寄港地で仕入れた多種多様な商品を、別の寄港地で 販売する買い積み方式により利益をあげたことから「動く総合商社」と形容されています。日本海や瀬戸内海沿岸に 残る数多くの寄港地・船主集落は、北前船の壮大な世界を今に伝えており、起終点となった大阪市も、その一つとして 日本遺産の認定を受けています。 ここ住吉大社は、北前船の船主たちが航海の安全を祈願して参詣した場所です。境内には、船主や廻船問屋により寄進された 石灯籠が建ち並んでいます。 |
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