一枚の特選フォト「海 & 船」
残虐過ぎて原住民に捕獲され食された海賊フランソワ・ロロノワ
フランソワ・ロロノワ(François Lolonois, François L'Olonnois)、1635-1667 1660年代中期にカリブ海で海賊行為をしていたフランス人の海賊(バッカニア)である。本名はジャン=ダヴィード・ノー(Jean-David Nau)。 資料によっては、フランソワ・ロロネー(François l'Olonnais)、英語的にフランシス・ロロノアと表記される。 彼に関する説明書きには概略次のように記されている。 フランソワ・ロロノワは、残酷の限りを尽くす海賊として悪名髙い人物であった。「ロロノワに会うくらいなら死んだ方がまし」と、ヨーロッパ諸国の 人々に怖れられていた。 彼を最も有名にさせたのは、港町マラカイボ(現・コロンビア)への襲撃で、人口3,000~4,000人のマラカイボと、その奥地にあるヒブラルタル、メリダの町を全て略奪した。 また、ニカラグアでの襲撃では、財宝の在り処を自白しない者には短剣で舌を切り刻むという拷問を行ない、道案内者以外の捕虜を全員 殺害するに及んだ。 彼が余りにも残虐な海賊であったことから、原住民に捕らえられたロロノアは、食人習慣をもっていた彼らによって、「ロロノワのような 怪物が二度と現われないように」との願いを込めて、食べられてしまったという。 [撮影年月日:2020.9.23/撮影場所: 名古屋海洋博物館][拡大画像: x28902.jpg] |