一枚の特選フォト「海 & 船」
歴史上最も名の知れた女海賊アン・ボニーとメアリー・リード
女海賊アン・ボニーとメアリー・リード 18世紀初頭(生没年不明)
歴史上最も名の知れた女海賊アン・ボニーとメアリー・リードに関する説明書き(名古屋海洋博物館)には概略次のように記されている。 ● ボニーはアイルランドの弁護士の私生児として生まれた。彼女の家は資産家であったが、気性が激しく乱暴な子どもであった。 13歳の時に女中を刺し殺したと言われる。船乗りジェイムズ・ボニーと出会うと駆け落ち結婚をした。当時の夫は海賊ウッズ・ロジャーの下で 働いていた。そこでジャック・ラカムと出会いと、今度は彼と駆け落ちし、二人は船を盗んで仲間を集め海賊として独立した。 ● メアリー・リードは、ロンドンで私生児として生まれ、家庭の事情で男として育てられた。やがて性別を隠して軍隊に入り、歩兵、騎兵隊として フランス軍と戦った。戦後女であることを明かし、一度は結婚をして酒場を開いた。だが、夫が急死すると、再び男装してオランダ商船に乗り込んだ。 その時に海賊ジャック・ラカムに拿捕され、アンとメアリーが出会うことになった。 ● やがて、英国領ジャマイカの総督により海賊討伐が行われ、ラカム一団は激しい攻撃にさらされ戦意を喪失してしまったが、アンとメアリーの二人の女海賊 はひるむことなく、ピストル・短刀・襲撃用斧を使って最後まで闘った。 ● ラカムをはじめ捕まった海賊たちは絞首刑の判決を言い渡されたが、アンとメアリーは妊娠していたために死刑は免れた。メアリーは出産前に 牢屋で病死し、アンは出産後脱走し、その後は行方不明となった。 [撮影年月日:2020.9.23/撮影場所: 名古屋海洋博物館][拡大画像: x28905.jpg] |