一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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海のシルクロード/香辛料のいろいろ(乳香・丁子・沈香など)

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名古屋海洋博物館に「海を通じた交易」という展示セクションがある。大型の概略地図「海のシルクロード それは陶磁器の道でした」 のタイトルの下、また「壮大な海上交易ロマン」、「海上交易の主役は陶磁器」のサブタイトルの下で、陶磁器、サンゴ・べっ甲・螺鈿細工、 真珠・ガラスなどの宝飾品、漆器・生糸などの交易品の他、祭礼用の乳香・麝香(じゃこう)・沈香(じんこう)、 甘松(かんしょう)・貝香(かいこう)・丁子(ちょうじ/クローブ cloveともいう/産地: インドネシア・モルッカ諸島)・メース・スターアニス・ナツメグ・胡椒・ シナモン・ショウガ・ターメリック(ウコン)などの香辛料を展示する。その他輸送・貯蔵用容器のいろいろなアンフォラ、キプロス島沖合海底から発掘された 2300年前の古代交易船「キレニア号」の模型などを展示する。
(注)伽羅(きゃら): 沈香(じんこう; agallochum)の別名。沈香の産地: インド、ベトナム、ミャンマー他。

その他の展示品と説明
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4. 甘松(かんしょう; spikenard)/産地: ヒマラヤ高地、中国、インド島北部他。
5. 貝香(かいこう; Thomas's rapa whelk)/産地: 中国南部海岸、紅海、モザンビーク他。
6. 麝香(じゃこう; musk)/産地: ヒマラヤ山麓、中央アジア、チベット、中国雲南省他。
7. 白檀(びゃくだん; whitesandal wood)/産地: インド南域、インドネシアのチモール島他。
(注)香料について: 祭礼に際して身を清め、聖なる空間を作るために生まれてきたのが「香り」という文化であるという。 その原料の多くは天然である。白檀・伽羅・麝香(じゃこう)は主に中国南部、インド、東南アジアにて、また乳香はアラビア、 アフリカで産し各所へ運ばれた。

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8. メース(mace)/産地: インドネシア・モルッカ諸島。
9. ナツメグ(肉豆蔲・にくずく nutmeg)/産地: インドネシア・モルッカ諸島。
10. スターアニス(大茴香・だいういきょう)。
11. ターメリック(ウコン)。

展示されるその他の香辛料
・ シナモン(cinnamon): 熱帯地方。
・ ショウガ(ginger): 熱帯アジア、消化不良の薬としても用いられた。
・ 胡椒(こしょう; pepper)/産地: インド南部、東南アジア、インドネシア、マレーシア、ブラジル他。
* 胡椒はその昔、金・ゴールドとと同じ価値をもっていたといわれる。ヨーロッパ人は、バスコ・ダ・ガマがその探検航海によって、 アフリカ南端を回航してインド洋に達し、大洋を横断してインドに到達できる航路を開拓したことで、初めて高価なスパイスを直接取引できるようになった。
・ 唐辛子(とうがらし; red pepper)/産地: 世界各地。

[撮影年月日:2020.9.23/画像1-11の出典: 名古屋海洋博物館]


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