FishTech - Photographs of Fishing Techniques
漁業技術の画像集・FishTech


著作者/水産大学校名誉教授・理学博士 前田弘
Compiled by Emeritus Prof. Hiroshi Maeda, Fisheries College, Shimonoseki, Japan

協力者/水産大学校助教授 深田耕一
in collaboration with Asst. Prof. Koichi Fukada, Fisheries College, Shimonoseki, Japan


Back to: Top Page | FishTech 目次 | ご覧のページ

注: 各画像の下に記載・リンクされている拡大画像(下三桁が奇数のもの)は 非公開にてアクセスすることはできません。ご覧になりたい方は、トップページに記載のメールアドレスまで ご連絡ください。



    第 1 部
    11 簡単な漁法
    13 潜水機漁業


    潜水漁業は、移動力が弱く、単価が高い底棲動物を採集する漁法として、古くから使われている。

    素潜りから、簡易潜水機・ヘルメット式潜水機・SCUBAへと進歩するに従って、効率は上がってきた。

    この漁業を永続させるためには、各県では条例その他によって、漁獲対象とその最小の大きさ・漁期・操業時間・ 1日の潜水時間・使用が認められる器具等厳重に管理され、限られた地方の限られた漁期だけにこの漁業が行われる。

    その装備には、ほとんど地方による差は見られない。

    No.1
    [No.1: image11-13-001.jpg]

    No.2
    [No.2: image11-13-003.jpg]

    No.3
    [No.3: image11-13-005.jpg]

    No.4
    [No.4: image11-13-007.jpg]

     No.1からNo.4までは、山口県秋穂において撮影した写真である。タイラギを漁獲する。

     普通は、ダイバー・命綱を操作する人・操船する人の3人が組になる。

     装備として、No.3に見られるように、ヘルメット式潜水機・給気ホースと命綱・貯気タンク・昇降用のハシゴは どの船にも見られる。左舷内側の機関室の前に貝殻粉砕機がある。空気ポンプは当然備わっているが、外から見えない。

     No.2とNo.3では、漁獲物が見られる。



     船尾には給気ホースを巻込まないための蛇腹のようなプロペラカバーが見られる。

     ダイバーは水中を歩くので、移動速度は遅い。海面にいる船の風による漂流を最小限に留めるために、 船尾にスパンカーセールを備える。No.1とNo.2ではこれが見られる。

     No.5からNo.7までは、熊本県の長洲で撮影した写真である。貝殻粉砕機が右舷内側に移動した以外、 基本装備に変わりはない。

     No.7はプロペラカバーの構造を示す。

    No.5
    [No.5: image11-13-009.jpg]

    No.6
    [No.6: image11-13-011.jpg]

    No.7
    [No.7: image11-13-013.jpg]

    No.8
    [No.8: image11-13-015.jpg]

    No.9
    [No.9: image11-13-017.jpg]

     No.8は明石、No.9は松山近郊の三津浜港で撮影した写真である。

     なお、漁港に繋留してあり、漁船登録番号を持っていても、潜水工事に使われる船があるので、 注意しなければならない。


Back to: Top Page | FishTech目次 | ご覧のページ