漁業技術の画像集・FishTech
著作者/水産大学校名誉教授・理学博士 前田弘
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第 1 部 14 刺 網 11 刺 網 11−14 操 業 ![]() [No.1: ft_image_14_11_14/image001.jp]
No.2
No.3
No.4
No.5
No.6
No.1に示す船は手漕ぎの和船である。 左舷船首付近から網を投入する。左手で網の束を持ち、右手で投入している。船を漕ぎながら網を投入するには、 右舷船尾付近から投入する方が順調に作業しやすいだろう。左舷で網を扱うのは、和船の習慣が残って いるからだろう。
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No.8
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No.10
No.11
No.12
No.13
網は右舷船首付近にあるネットホーラを用いて揚げられる。揚がってくる網は棒状になり、ネットホーラの ドラムの前に横に付けられた竹竿とネットホーラの間から揚がり、ネットホーラのドラムの上から後に引いて 揚げられる。網を揚げる力はドラムと網の摩擦だけである。網が揚がる速さと網にかかる力を考え網を引く 力を加減し、網を揚げる速度を変える。 No.7では、船尾からスパンカーを上げていないが、No.8からNo.11まででは、スパンカーを上げている。 スパンカーを上げるのは、揚網速度が遅いので、スパンカーを上げて船を風下に位置させ網が船首にある ネットホーラから揚がるようにするためである。しかし、海面の様子を見ると無風に近くあまり効果は 考えられない。 No.13が示すように、網を少し広げて漁獲物を外しながら揚げ、網はネットホーラと機関室の間に積まれる。 その整備は帰港後に行う。 No.14は山口県の瀬戸内海側宇部沖で撮影した。2人の婦人だけで網を扱う。都市近郊における漁業の 新しい型だろう。 1人が船を前進させ、たるんだ部分をもう1人が揚げる。カゴが4つしか見られないので、網はあまり 長くないと考えられる。ネットホーラは装備されていない。
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