漁業技術の画像集・FishTech
著作者/水産大学校名誉教授・理学博士 前田弘
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第 5 部 12 イタリア(ローマ郊外)の漁船 1976年11月に短期間ローマに滞在した。夕方しか自由時間がなかったが、日没直前にFiumicino漁港を訪れた。 数枚の写真しか撮れなかったが、それらをパソコンによって復活・整理したものである。 これは青魚消費促進キャンペーンのポスターで、地下鉄の入口で見られた。 Nutritevi con la freschezza del mare Pesce azzurro gusto e convenienza (われわれの海からの新鮮な魚で栄養をつけよう 青魚は好みに合うし、手に入易い)と書いてある。
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No.4
水線上構造は低く、前の1/3に偏る。居住区の後にトロールウインチがある。これにはワープだけを巻込む。 網はデリックによって船尾から吊上げる。このような船体構造と、網は著しく長いことが地中海式のトロールの 特徴である。船尾にギャロースが見られる。オッターボードは横長平板木製である。 ギャロースを結ぶスタンガントリー上かその前方から船尾に傾く大きなデリックがあり、網はその上に吊られた 滑車によって揚げられる。No.6とNo.8に示すデリックには滑車が2コ下がっており、網を2回吊り上げることが 分かる。したがって、トロールウインチかドラムに袖網を巻込まなくても、長い網を揚げられる。このデリックが かなり大きいので、立てたままだと船は不安定であり、高い位置に網を吊上げると更に不安定になると考えられる。 しかし、これが起倒式かどうか確かめられなかった。
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No.6
No.7
No.8
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