漁業技術の画像集・FishTech
著作者/水産大学校名誉教授・理学博士 前田弘
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第 6 部 25-10 Ushuaiaにおける漁業 ウシュアイア(Ushuaia)はBuenos Airesより南南西3,500km、南米の南端Tierra del Fuego島の南側にあり、Beagle海峡に面す。 No.1は、Ushuaia港の桟橋の写真で、正面はBeagle海峡である。小さな紛争のあるChileとの国境に近いので、 哨戒艇や海軍の艦艇が目立つ。 数隻の沿岸漁船(アルゼンティンの法規により、船体を黄色に塗る)しか見られなかった。
No.1 No.2の遠景に写っている白い船は、カニ漁を目標に日本から出漁し、許可を待っている漁船である。 手前の沿岸漁船はタイカゴを載せている。
No.2 遠景はUshuaiaの街である。右側にはイカ釣の装備を整えて出漁を待つ旧日本船が見られる。 No.1からNo.3までには、4隻の沿岸漁船が写っている。そこには、もとの日本船が2隻出漁を試みているのが 見られた。
No.3 タイカゴである。高さ約1mで、Mar del Plataで使われているものと同じである。No.2とNo.3に両側が写っている 船に積んである。この型の船で大きいこのカゴを扱うと、船にはハンドレールがついているにしても、1回に1つか 2つしか扱えず、前方にあるデリックで吊上げてカゴには餌を入れかえるだけにしても、船に比べてカゴが大きく 効率はよいと考えられない。
No.4 Beagle海峡で操業しているカニカゴ漁船である。このような岸近くでも(タラバガニに似た)カニを漁獲できる。 遠景はUshuaiaの街はずれの免税地帯である。この写真に写っているプレハブの建物のほとんどは日本の電器メーカ の工場で、普通に名の知られている全メーカを含め当時には19社が進出し、ほとんどは1から数棟のプレハブで あった。
No.5 No.6とNo.7にもカニ漁船が見られる。背景の赤い屋根の建物はカニの加工場で、ここの製品は日本に輸入 されている。
No.6
No.7 そのカニ加工場の写真である。
No.8 No.9からNo.12まではカニカゴ漁船が使うカゴである。
No.9
No.10
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![]() [No.11: ft_image_6_25_10/image021.jpg]
No.12 No.13からNo.16までは、このカゴを扱う漁船の写真である。小型の船だがレーダを備える。ハシゴはロッド 製である。 小さい船で1本のデリックでカゴを揚げる。このデリックを動かすために、別の補機が甲板上にむき出しの まま付けられている。 正面の海はBeagle海峡、右手の陸はChile領である。 No.3に示したタイカゴを乗せている船とよく似ているので、No.3に示した船もタイカゴとカニカゴの両方を 使うと考えられる。
No.13
No.14
No.15
No.16 No.17からNo.20は、その乗組員の写真である。3人が乗組む。ここは免税地帯で、辺地にあるので、若い人に 対して魅力ある出稼ぎ先だろう。したがって、この乗組員は若い。Mar del Plataにおける写真と比べると、 乗組員の年齢の差がよく分かる。
No.17
No.18
No.19
No.20 海から見えていたカニの加工場の内部である。これらの写真で分かるように、カニは目の前の海で漁獲され、 活きたまま持ちかえり、直ちにボイルされ、冷たい海水で冷やされる。すなわち、以前に日本のカニ工船が行って いたと同じ処理法であり、品質は良い。
No.21
No.22
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