未来のハイスペックの船について
1. ロータリー船 Rotary Ship
画像のキャプションには次のように記されている。
「帆装商船・新愛徳丸」。帆の使用と、船型などの改良で50%もの燃料が節約できるようになりました。
総トン数699トン・航海速力12ノット。提供・日本舶用機器開発協会」。
いずれ近いうちに、このロータリー船の原理などを詳しく紹介することにしたい。
[2010.03.東海大学海洋科学博物館 (Tokai University Marine Science Museum) にて][拡大画像: x22069.jpg]
フレットナーローター船
[拡大画像(x22058.jpg)][拡大画像(x22065.jpg)]
日本の造船業が低価格生産競争に曝され中国・韓国のそれに後塵を配するようになって以来久しい。官民あげて産業再編をはじめ生産性向上のための
あらゆる努力を注いできたが、日本造船業がおかれた状況は厳しい。米国の鉄鋼業が時代と共に、かつて日本、中国、インド、ブラジルなどの
鉄鋼業に押されて、米国五大湖周辺の生産地帯がいわゆる「錆びついた地帯/ラスト・ベルト」と化してきたのと同じで、造船業も
グローバルな産業構造シフトの転換期にあるといえよう。
日本がそれで良いわけがないが、造船業復活への道は厳しい。日本の造船業がゼロに帰すことはないが、力強く生き延び続けられる施策がないものか。
何をもって生産競争力を高めるかが視点・視座であろう。風力を活用するローター船や近代的帆走船などのエコシップ、水素を燃料とする船
(再生可能エネルギー動力船)、水素を
輸送する船、北極海の氷海を安全航行できる輸送船、深海底鉱物マイニング船などなど、ハイ・スペックの船舶の建造が欠かせない。未来の船の
先取りとその技術開発が進み、将来、高技術集約の造船業が芽ばえることを期待したい。
● revised, updated on ....
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/Back to the Pagetop [2017.02.26 記]