一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
深海調査潜水艇「しんかい6500」/観測のための覗き窓 (ポートホール)
画像は有人深海調査潜水艇「しんかい6500」の観測用覗き窓 (ポートホール porthole) である。「しんかい6500」では操縦者・研究者が
内径2m、厚さ73.5mmの球形のチタン合金製耐圧殻 (たいあつこく) に乗り込み、覗き窓から外部を観測する。 画像は、その覗き窓として耐圧殻の孔にはめ込まれる、分厚いガラスである。展示には単に「観測窓」と記されているだけで、 それ以外の説明はない。 材質はアクリル製なのであろうか。水族館では、巨大水槽の透明ガラスの材質についてよく説明書きを見かけるが、深海潜水艇の 覗き窓の材質は超最先端技術を活かしたものゆえ「秘扱い」なのであろうか。
展示パネルの説明書きによれば、海水1㎝3(=1㏄)当たりの重さは1.03g(塩分など3%含まれる)。
潜航水深を6,500mとすると、1㎝2 (親指の爪くらいの広さ) に670㎏ (軽自動車くらいの重量) の水圧がかかることになる。
「しんかい6500」の覗き窓の直径を12㎝とし、水深6,500mまで潜ったとすると、その丸窓(取り皿くらいの面積)には、約76トンの
水圧がかかることになる。 [2013.10.4 画像撮影: 国立科学博物館の特別展「深海」にて][拡大画像: x25548.jpg][拡大画像: x25545.jpg: 説明書き「水圧は海水 の重さ」][拡大画像: x25544.jpg] |
![]() ![]() 2. 操縦者・研究者が乗り込む内径2m、厚さ73.5mmの球体 (耐圧殻) 内部の操縦室 (コックピット)。 [拡大画像: x25547.jpg] |