一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
明石海峡&長大吊橋のある風景(3)/主塔基礎づくりのための巨大ケーソン
明石と淡路島間に架かる長大の吊り橋「明石海峡大橋」。橋の長さは約4㎞に及ぶ。トラス構造の橋桁 (補剛桁と称される) を支えるのは、
海上に建設された2本の主塔 (高さ約300m)、及びその橋桁を吊るすケーブルである。上の大画像は、その主塔の基礎がいかなる
構造物をもって海中に築造されたものであるかを示す模型である。 * 主塔基礎: 主塔をしっかりと固定し、主塔に伝えられる橋桁やケーブルなどの重量を支え、これを地盤へ伝える役割をもつ。
陸上で製作された綱ケーソンは、直径80m、高さ70m、総重量1.9万トンで、ドーナツ型、底のある二重壁構造をもち、
甲子園球場のグラウンドより少し小さめの底面積をもつ。ケーソンは洋上に浮かべられ、タグボートで現場海域まで曳航された。
主塔に架けられた2本のケーブルは、補剛桁 (トラス構造の橋桁のこと) を吊り上げるためのハンガーロープを通じて、
橋桁そのもの、および通行する自動車の重量を支える。200年以上の維持管理を目指すとされる。 2本のケーブルで吊られている橋桁 (補剛桁) の全重量は、約9万トンである。東京スカイツリーの重量が約4.1万トンであり、 その2.2個分を吊っていることになる。 因みに素線1本で乗用車3台 (3.9トン) 支えることができる。橋桁に乗せることが可能な車両台数は、10トントラックで一度に 約750台、約1.5万トンである。
[2013.04.20 橋の科学館にて; 舞子海上プロムナード/橋の科学館などへの最寄駅:「JR舞子駅」] |
1![]() 1. 海底掘削工模型 (seabed excavation work model; 縮尺1/250) ケーソンを沈設するための海底を掘削し造成する工事の様子 を示す模型。 [拡大画像: x25768.jpg][拡大画像: x25766.jpg][拡大画像: x25765.jpg] [拡大画像: x25767.jpg: 海底掘削工模型の要目][拡大画像: x25769.jpg: 海底掘削、海底掘削ケーソンの係留] 2 ![]() 3 ![]() 2. ケーソンの曳航とコンクリート打設。 [拡大画像: x25771.jpg][拡大画像: x25770.jpg: 主塔基礎/設置ケーソン工法] 3. 主塔基礎のケーソン構造。 [拡大画像: x25773.jpg] * [拡大画像: x25775.jpg: 主塔基礎/施工][拡大画像: x25772.jpg: 強潮流・洗掘防止] 4 ![]() 4. ケーブルについての説明パネル。 [拡大画像: x25782.jpg] [拡大画像: x25783.jpg: ケーブル断面] * [拡大画像: x25784.jpg: 説明書き「ケーブル」] |