海洋総合辞典 Comprehensive Ocean Dictionary, 特選フォト・ギャラリーPhoto Gallery, 浦賀・川間のレンガ積み船渠brick-made dock, 浦賀Uraga, 日本Japan

一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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浦賀地区・川間のレンガ積み船渠 (ドック)

京急久里浜駅で降り立ち、徒歩で久里浜港をめざした(徒歩10分ほど)。その後、港から海岸沿いに浦賀港をめざした。 天気も良く、白砂の久里浜海岸から眺める海風景は素晴らしいものであった。浦賀水道をはさんで対岸の房総半島の山々の連なりが すぐそこに見える。途中、海岸道路沿いに所在する、米国極東艦隊司令長官ペリー提督の使節一行の上陸を記念するぺリー公園 に立ち寄った(ペリー提督が率いる4隻の黒船艦隊は1953年浦賀沖に来航した; 公園内にはペリー記念館、ペリー上陸記念碑などがある)。 公園の少し先にある国交省の港湾空港技術研究所前を通り過ぎると、間もなくトンネル(「川合トンネル」という)にさしかかった。

トンネルを抜けるとすぐに大きく視界がひらけた。眼前には浦賀水道の海を遠望し、その手前にはマリーナ、そして眼下には何やら 巨大なプールのような人工遺物が目に入る。周辺には何の案内立て札も見当たらない。

船渠であることは見て理解できた。だが、全国でも貴重な歴史的船渠であることは、帰宅後に知った(ペリー記念館 で切り撮った観光施設案内ポスター画像を見て初めて知った次第である)。マリーナは「シティー・マリーナ・ヴェライス (City Marina Velasis)」という民間のマリーナであった。船渠はそのマリーナの泊水域の一角を占めている(下の画像参照)。




画像は神奈川県横須賀市浦賀地区(三浦半島)の川間というところにあるにあるレンガ積み式の船渠 (ドック) である。竣工は明治31年 (1898年) である。日本国内にはレンガ積みのドックは2基しかない。一基は浦賀港の湾奥にある浦賀ドック(現在の住友重機械工業の 横須賀製造所浦賀工場内)にあるドックである。もう一基はこの川間にあるドックであり、これら2基のドックは貴重な土木遺産と なっている。(同上のポスター参照)

[2014.10.29.  横須賀市浦賀地区の川間にて][拡大画像: x26457.jpg][拡大画像: x26474.jpg: 説明書き「浦賀ドック」]

1 1. 右上部の破線が川間トンネルで、それを抜けてすぐのところにある細長い水域が船渠である。最上端にある●印は燈明堂 (Tomyodo Lighthouse)である(下記画像参照)。 [拡大画像: x26456.jpg]

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2. 地図下部の入り江が久里浜港、中央部の細長い入り江が浦賀港である。また中央部の矢印地点が川間の船渠である。  [拡大画像: x26458.jpg: 地図]
3. 白砂の久里浜海岸。左側の海岸道路沿いにペリー公園がある。 [拡大画像: x26480.jpg]

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4. マリーナ「City Marina Velasis」の配置図。右側のヨット泊地から下方へ細長く突き出た水域が船渠である。 [拡大画像: x26459.jpg]

5. 横須賀市消防団第15分団の車庫シャッターにプリントされた燈明堂。堂は、慶安元年(1648年)に江戸幕府の命により建立され、明治5年 (1872年)まで灯台としての役目を果たした。現在の堂は、昭和63年(1988年)に、基台の石積みの上に復元されたものである。 [拡大画像: x26478.jpg][拡大画像: x26479.jpg: 説明書き「燈明堂」]


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