一枚の特選フォト⌈海 ＆ 船⌋

英国人海賊マーティン・フロビッシャー（Martin Frobisher）の肖像画
[カナダ／バンクーバー海洋博物館]

カナダ・バンクーバー海洋博物館（Vancouver Maritime Museum）では、人類が北米大陸北側の北極圏を航海して大西洋と太平洋とを 結ぶルートを探検してきた歴史についてパネル展示している。その一コマとして、英国人海賊フロビッシャーの探検航海について 以下のように記している。画像は彼の肖像画である。 なお、博物館の主要展示の一つとして、カナダ船籍の「セント・ロック St. Roch）」という、 北米大陸沿岸沿いに北極海ルートを太平洋から大西洋へ、さらに大西洋から太平洋へと往復航海した探検船の実物をはじめ、 関連史実や自然環境などを展示している。 1576: English privateer Martin Frobisher detected the entrance to the Northwest Passage but abandoned exploration plans when he found what appeared to be gold on Baffin Island. Martin Frobisher, painted before his thrid voyage to the Canadian Arctic. Frobisher, for whom Frobisher Bay is named, thought he had discovered gold on Baffin Island. Two of his three voyages were more mining expeditions than exploration voyages. He never did find gold. 英国王室から敵船拿捕免状を付与された海賊 (プリバティア privateer) マーティン・フロビッシャーは、1576年、北極海を通る いわゆる北西航路への入り口の存在を発見したが、バフィン島に金（ゴールド）と見られるものを発見したことから探検計画を放棄した。 画像はカナダ北極圏地方への3回目の航海に先だって描かれたフロビッシャーの肖像画である。フロビッシャー湾は彼に因んで名付け られたものである。 彼はバフィン島においてゴールドを発見できたものと考えた。そして、3回にわたる航海のうちの2回は探検航海というよりもゴールド 採掘を目的にしたものであった。だが、決してゴールドを発見するにはいたらなかった。 [2015.2.2-17 カナダ&キューバの旅／2015.2.3 訪問／2015.5.25　記][拡大画像: x26823.jpg][拡大画像: x26822.jpg]

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