球体である地球の表面の地理的位置や形状を、平面上にどう書き写し世界地図を製作するのか。世の人びとはいろいろな工夫を
凝らしてきた。
球面上のものをどのように平面上に書き写すのか。ミカンの表皮を切り広げる一つの方法がヒントになる。
ミカンの最上から下方へ切れ目を入れてゆく。皮を順にはぎ取って平らにして並べる。 それと同じように、3次元の地球儀の表面を
北極から南極へ幾つもの切れ目を入れ、はぎ取ってゆく。それらを平らにして繫ぎ合わせると2次元の世界平面地図となる。
世界地図はいろいろな投影法でもって製作されるが、画像はそのうちの一つである「方位法」を紹介している。
即ち、画像のように、地球儀の中に光源を入れ、地理的位置や形状を平板に写し出し、地図を書き写すというものである。
ところで、世界平面地図をいかように製作しようとも、領域の面積、距離、方位、表示範囲などの全ての条件を同時に正しく
満たすことはできないという。
図法の事例
1. 円筒図法: 画像のように光源を入れた地球儀を、円筒形に丸めた用紙に投影して、地図を書き写した後にその用紙を平面に開く。
2. 円錐図法: 画像のように光源を入れた地球儀を、円錐形にした用紙を地球儀にかぶせて投影して、地図を書き写した後にその用紙を
平面に開く。
3. 方位法: 画像のように光源を入れた地球儀を、左右に置いた平板に投影して、地図を書き写す。
4. メルカトル図法: 高緯度ほど面積が大きく表わされる。例えば、グリーンランドは面積的に実際にはオーストラリアよりも小さいが、
地図上では大きく表示される。起点と着点を結ぶ地図上の直線の方角と、実際の方角とは一致する。従って、船は、羅針儀などをもって、
地図上に示される方角に向けて進み行けば、実際にその目的地 (着点) に到達できる。なお、等角 (とうかく) で進むこの航路は、一般に
大圏 (たいけん) を経る航路よりも長くなる。
5. モルワイデ図法: 面積が正しく表示され、また赤道や中央経線の周りの形状も比較的に正しく描かれる。
[2017.4.3-10 中国京杭大運河の旅/2017.4.4 中国航海博物館にて][拡大画像: x27836.jpg]