一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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中国伝統の指南針のいろいろ [中国航海博物館]

画像は、航海博物館に展示される、中国伝統の12点の古い指南針である。展示パネルの説明によれば、初期のコンパスは ⌈指南浮針⌋(floating south pointer)あるいは⌈針盆⌋(pointer tray)と称された。

事実初期のコンパスは磁気を帯びた指針・ポインター(magnetic pointers)であった。航海に応用されて以降、昼夜を問わず、 また太陽の下でも嵐の時も、船乗りたちを正しい方角へと導いた。広大な海を渡る人間の能力を大いに高めて行った。 中国の偉大な発明は、後の12世紀になってアラブ人を通じてヨーロッパにもたらされた。それは航海史上新しいエポックの出現 となった。

    Compass
    The early compass was called "Floating south pointer" or "pointer tray". In fact, primal compasses were magnetic pointers. When applied to navigation, the compass guides sailors in the right direction day and night, in sun or storm. The compass greatly improved man's ability to cross vast seas. As a great invention in ancient China, it was later introduced by Arabs to Europe in the 12th century, marking the advent of a new epoch in navigation.

展示では、下記12個の磁気コンパスに関する説明は何もない。画像1~3のコンパスでは、大円形木枠の中央に小さなガラス容器に収容された 磁気コンパスがはめ込まれている。 画像1~3の方位目盛り板(羅牌・羅針牌・指針面・羅針図・円形方位図など)には、最も内側の同心円上に伝統的な漢字表記で 十二支 (24方位) が記されている。さらに、文字を判読することは難しいが、24方位の外側の周回上に漢字で48文字さらに72文字の方位が 刻まれていることが見て取れる。

画像4~8では、十二支 (12方位) の倍数の24方位が漢字表記されている。 画像6の下方のコンパスには羅針図・方位目盛りが刻まれるが、その中央に磁気コンパスははめ込まれていない。 恐らく画像左上にあるコンパスをその中央に置いて方角を読むのであろう。

[2017.4.3-10 中国京杭大運河の旅/2017.4.4 中国航海博物館にて][拡大画像: x27838.jpg]

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