一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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中国・元代における京杭大運河ルート図(北京から杭州まで)

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画像1は、杭州の「中国京杭大運河博物館」に展示され、「元代的運河」と題される元代の京杭大運河ルート図である。 北京から杭州にいたるまでの運河ルートを示す。 大都(北京)を出でて通惠河をたどり、天津近くで海河を横切り南下を続け、臨清に至る。更に南下し、東昌を経て 黄河を横切り、安山、東平湖、済州、微山湖、邳州などを経て、淮河を横切り淮安へ。 さらに邵伯、揚州、瓜州を経て長江に至る。長江を横切り対岸の鎮江へ、そこから江南運河を辿りさらに常州、無錫、 蘇州、嘉興を経て杭州へ至る。

図2&3は、大都 (北京) から通惠河や通州運河などを辿り臨清へ。会通河を辿り東昌を経て、さらに済州河をたどり安山、東平、微山湖へ至る。 会通河と済州河の間では黄河を横切りる。 そこから今運河を辿り邳州、宿迁を経て、淮安へ。そこで淮河を横切り、山阳を経て揚州運河沿いに南下し、揚州、瓜州を経て長江へと至る。 長江を横切り鎮江からは江南運河を辿って常州、無錫、蘇州、嘉興を経て杭州へ至る。

[画像撮影: 2017.4.5 中国・京杭大運河博物館 (The Great Jinghang(Keikou) Canal Museum) にて][拡大画像: x27717.jpg]

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2. [拡大画像: x28471.jpg]
3. [拡大画像: x28472.jpg]

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図4は、 「元代大運河と海運略図」である。1291年以前は大陸東岸沿いにあった航路は、1292年には山東半島の先端沖から大きく陸から 離れた航路となり、さらに1293年以降はより大回りする航路を取るようになった。
1)茶色の陸線: 大運河ルート、2)緑線: 1291年以前の航路、3)オレンジ色: 1292年の航路、4)赤線: 1293年以後の航路が示される。  [拡大画像: x28473.jpg]
 


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