一枚の特選フォト「海 & 船」
ヨーロッパ大陸最南西端のサン・ヴィセンテ岬 & 灯台 [ポルトガル]
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画像1&2は、ポルトガル南西のアルガルヴェ地方のサン・ヴィセンテ岬 (Cabo de São Vicente, Cape Saint Vincent) とその灯台
(Farol, Lighthouse)である。
同岬は、ヨーロッパ大陸の最南西端に位置する。この深紅の灯台は、岬の突端の目もくらむような断崖絶壁上に立つ。
灯台敷地内には「サン・ヴィセンテ岬灯台博物館(Museu do Farol do Cabo São Vicente)」があり、一般公開されている。
同館入り口では、ポルトガルのエンリケ航海王子の威厳溢れる座像が出迎えてくれる。
眼前の海の南方の先にはアフリカ大陸が横たわる。15-16世紀の大航海時代には、エンリケ航海王子らの命令で、あまたの探検航海家や 船乗りたちがこの岬沖を南下し、アフリカ大陸西岸沿いに航海し、「暗黒」大陸の周回とアジアへの到達の可能性を探るべく挑み続けた。 わずか4~500年前のことである。
[2018年9月26日 訪問][拡大画像: x28384.jpg][拡大画像: x28385.jpg] |
3![]() 3. サン・ヴィセンテ岬の航空写真/画像出典: サグレスのマレータ海岸近くの観光案内所傍に建てられた観光案内ポスト。 そこに記されるように、「15~17世紀において、ポルトガル・アルガルヴェ地方のビラ・ド・ビスポ (Vila do Bispo, Algarve) に所在する サン・ヴィセンテ岬からスペイン・アンダルシア地方のカディス (Cádis, Andaluzia) に所在するサンルカル・デ・バラメダ (Sanlúcar de Barrameda) にかけてのイベリア半島の地は、地球を探査するという目的をもってなされたあらゆる海洋探検の 中心地となり、いわば「発見」の揺り籠へと変貌を遂げて行った」。 [拡大画像: x28383.jpg]
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6![]() 6. 地図右寄りにサグレスの市街地があり、そこから細長くサグレス岬(ポンタ・デ・サグレス)が南へ突き出る。 地図左上隅に見る岬(左側)がサン・ヴィセンテ岬である。出典: 同岬の灯台敷地入り口前の観光案内ボード。 [拡大画像: x28294.jpg] |