一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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エーゲ海の島嶼をつなぐトリマラン (三胴船) 型高速船

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ピレウス港はギリシャの首都アテネの外港である。その内港(インナーハーバー inner harbor)は奥行きが深く、大型客船やフェリー などが接岸できる埠頭が少なくとも一ダースはある。画像はその内港の第8埠頭 (E8) で見かけたトリマラン型 (trimaran) 高速船である。 「三胴船」とも呼ばれる船型である。

トリマランは、3つの船体が甲板で横列平行的に繋がれた船といえる。画像2に見る様に、両脇の船体と中央のそれの3つの船体が 甲板で繋がれている。いわば3艘の船が甲板で繋がれた形状をしている。その甲板が上部構造物を支える。船体下部構造部は かなりスリムになっている。

一般的な単胴船 (モノハル型 mono-hull) と比較すれば、相対的に、甲板の面積は同トン数の単胴船よりも広くなり、 船の傾き(ヒール)はより小さくなり、安定性と波に対する耐性(凌波性)はより高くなる。さらに、水面下の船体形状 をより細長くできることから、巡航速度をより高めることになる。 高速航行時に海水の抵抗をより少なくできれば、燃費は大幅に削減されることにつながる。

[画像撮影: 2018.10.9 ピレウス港内港の埠頭「E8」にて (港図参照)]
1. [拡大画像: x28405.jpg]
2. [拡大画像: x28406.jpg]

3 [→ 港図(拡大版)をご覧ください][拡大画像: x28407.jpg]


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