一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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「ちゅうべか」 [大森 海苔ふるさと館]

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画像 (1&2) は、東京・大田区の「大森海苔ふるさと館」に展示される「中べか」(ちゅうべか)である。海苔養殖の資材を沖の海苔場へ 運んだりした(平成8年船、船大工「船竹」が復元したものである)。 「海苔船」 (画像2の上部に写る船) と「ちゅうべ」は共に国指定重要有形民俗文化財である。

「べかぶね」と「ちゅうべか」と題する案内板には次のような趣旨の説明がなされている。
海苔の摘み採りに欠かせないのが「べかぶね」あるいは「海苔採り伝馬 (てんま)」と呼ばれる小舟である。一人乗りの 舟である。摘み採った海苔を入れる笊 (さる) を積んで出かけた。古くは、この「べかぶね」を漕いで海苔養殖場へ出掛けていたが、 漁場が拡大するにつれて大型の海苔船に「べかぶね」を搭載して往復するようになった。 また、大型の海苔船が普及する以前には、養殖資材の運搬船として「ちゅうべか」と呼ばれる安定性の良い 中型船が使われていた。 画像の「ちゅうべか」は貴船堀の船大工「船竹」に残されていた記録を基に平成8年(1996年)に復元されたものである。

[画像撮影: 2019.7.5/東京・大田区の「大森 海苔ふるさと館 Omori Nori Museum」にて/京浜急行本線「平和島」駅下車、徒歩15分ほど]

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2.[拡大画像: x28524.jpg]


画像1~4のいずれも「大森海苔ふるさと館」で展示された昭和20~30年代の海苔船写真

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1. 海苔採りからの帰り船(べかぶねを搭載している)/昭和38年1月

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2. 旧呑川を行き交う海苔船(手前の船はべかぶね2艘を搭載している)/昭和20年代

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3. 海苔場で「べかぶね」をおろす/昭和30年代

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4. 「べかぶね」はトモ (艫・船尾) を舳先 (へさき) にして漕ぐ/昭和30年代


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