一枚の特選フォト「海 & 船」
水上特攻艇「震洋」一型 [靖国神社・遊就館]
画像は靖国神社・遊就館の一階大展示室に展示された水上特攻艇「震洋」一型(複製)である。
解説パネルによれば、震洋は合板で造られた小型艇で、船首部の内部に250㎏の炸薬を搭載し、敵艦に体当たりし、もって攻撃撃沈させる目的で
開発された特攻艇である。有名な「回天」は自爆魚雷であったが、震洋は小型高速の自爆水上艇であった。 昭和19年4月から試作が始められ、同年8月には震洋と称し、正式に兵器として採用された。その後様々な改良が加えられ、6,200隻 が量産されたという。パネルには、その他、震洋の配備先、その戦果や損失などについて触れている。昭和20年8月の終戦までに、震洋隊の 戦没者は2,500名にのぼったとされる。 館内展示の震洋一型は、広島県呉市に在住であった野村哲郎氏が、その生前において10年の歳月をかけて、地元の有志の協力を得て復元したもの である、と記されている。
[撮影年月日:2019.1.18/靖国神社・遊就館(Yasukuni Jinja (Shinto Shrine) Yushukan Museum)にて] |