画像１は北海道・道東の漁業の町・厚岸（あっけし）に所在する厚岸町立の「海事記念館」である。同館の主要な展示内容を総覧する。
画像２は厚岸市街地の西はずれでの海風景である。海湾沿いに東へ辿ると厚岸湖に至る。
・ パネル「漁船の変遷と海運」： 厚岸の渡船（「かもめ丸模型」）・海運、漁船の変遷、漁場の歩み。
・ 潜水漁、潜水用具（ヘルメット、潜水服、重量帯、コンプレッサー、空気タンク、空気補給用ホース、命綱）、送気ポンプ
(コンプレッサー）など。
・ サケマス流網漁、その漁船模型、イカ釣り漁船模型、サンマ漁とサンマ棒受け網漁船模型、アサリ漁と用具。
・ 湿式コンパス各種、パテントログ、スクリュー式速力計（speedmeter）、六分儀など。
・ 厚岸無線電報取扱所における通信装置一式。各種ランプ、丸型舷窓、ブイ（海中に設置した漁網の位置を知るために、網端に取り
付け浮かべておく標識）、浮標燈（サケ・マス定置網に付けておく標識）、気圧計、逆針コンパス。救命浮環（buoyant apparatus）、
六分儀（sextant）。
・ 海藻、ギンナン草漁。カキ漁について、カキの成長過程（稚貝から成貝まで）。
・ コンブ漁、厚岸のコンブ漁の歴史。
・ ニシン漁、ニシン漁年表、ニシン漁撈（網入れ、網起こし、沖揚、加工処理）、ニシンからの搾油具、モッコなど。
・ 磯船（実物）
・ スケトウダラ、アイナメ、サケなどの魚類の他、タラバガニ、ハナサキガニなどの甲殻類の標本。
1 1. サンマ棒受け網漁船模型。
2 2. 磯船。
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・ 厚岸の捕鯨、世界の捕鯨紹介、鯨解体用包丁などの用具、鯨の鬚、鯨の生態、鯨の解体工程、キャッチャーボートの模型、
厚岸町の捕鯨略史、近代捕鯨史年表、現在世界で行われている捕鯨・イルカ漁業、世界の主要な鯨推定頭数、世界の捕鯨の歩み、
捕鯨砲（実物）とその銛、雷管など。鯨の肩甲骨・下顎骨。
・ 各種ロープの見本、揚網機（実物）、カワサキ船、サケ定置網模型。
・ 英国・木造帆船イーモント号（The eamont; 1828年英国で建造の英国籍捕鯨船; 1850年4．22に末広沖で座礁）復元模型、および
その船底部遺物。
・ 漁師の暮らしぶり、北洋漁業の変化と展望、北洋以南の漁業、昭和62年度の北洋サケ・マス操業区域図。
・ 養殖漁業の実態と展望、海とバイオテクノロジー、新たなカキ養殖の取り組み。
・ 海事と歴史：詳細な年表。
・ 弁財船（北前船）模型。
・ 蝦夷地各場所見取り図。厚岸場所の解説。
・ 厚岸のアイヌ民族の丸木舟、アイヌ民族の漁業、1－12月のアイヌの生活など。
[北海道紀行（道東方面: 襟裳岬、広尾町、釧路、厚岸町、根室、ノサップ岬、羅臼、斜里、網走など）： 記念館訪問：2019.9.12
／撮影場所：厚岸町海事記念館]
