一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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大阪・住吉大社の参道「汐掛道」入り口に建つ髙燈籠


昔、木造の髙燈籠が、海上安全や航海の守護神・住吉大社(大阪住吉区)の参道「汐掛道」の入り口に建てられていた。画像は現在の髙燈籠である。 その案内銘板には、「髙燈籠復元の記」と題して以下のように記されている(原文のまま)。

     昔このあたりが美しい白砂青松の海浜であったころ 海上守護の神 住吉の御社にいつの頃にか献燈のため建てられた髙燈籠は 数ある 燈籠の中で最高最大のものであり その光は海路を遥かに 照らし 舟人の目あてとなって燈台の役目を果し長峡の浦の景観を添えていた
     寛政年間の攝津名所図会に「髙燈籠 出見の浜にあり 夜走の船の極とす 闇夜に方角 失ふ時 -(中略)- 此の燈籠の灯殊に煌々と光鮮也とぞ」と見えるが 往時の面影が 偲ばれる
     旧髙燈籠はここより二百メートル西にあって 明治の末年迄度々大修理が行われた 戦後 台風のため木造の上部は解体され 更に昭和四十七年道路拡張のため基壇石積みも 全部撤去されたが 住吉の名勝として永く庶民に親しまれたこの文化遺産を後世に伝えるため 住吉名勝 保存会を結成し -(筆者省略)- 住吉公園の地に建設されたのである 昭和四十七年十月吉日 財団法人 住吉名勝保存会

[撮影年月日:2020.10.10/撮影場所: 大阪・住吉髙燈籠および住吉髙燈籠史料館][拡大画像: x28848.jpg] [拡大画像: x28851.jpg: 説明書き]

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1. 朱色の四角部が住吉大社。髙燈籠は画像中央の住吉津の港口部・出見の浦に示されている。「万葉時代の住吉地形」の一部より(出典:住吉大社 境内の「出土埴輪古代船」モニュメント基台に描かれる略図)。

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2. 住吉公園内の汐掛道の中頃に設置された「汐掛道の記」と題するモニュメントに描かれる住吉大社・参道・髙燈籠の絵図。  絵図の右下に出見の浜(潮干狩りをしている浜)、その浜から太鼓橋を渡ったところに髙燈籠が描かれる。参道の汐掛道を進むと、急こう配の太鼓橋(反橋)があり、 大社本宮にいたる。 [拡大画像: x28850.jpg]

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3. 現在は国道26号線と潮掛道の交点に建てられている。髙燈籠は日本最古の燈台で、鎌倉末期の創建であると左端に記される。 


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