一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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大阪・住吉大社の参道「汐掛道」と髙燈籠の絵図

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画像1は、大阪・住吉大社に通じる参道の「汐掛道」と、参道入り口に建つ髙燈籠の絵図を刻んだモニュメントである。画像右下の出見の浜から太鼓橋を渡り、 高燈籠を見上げながら汐掛道へと進む。さらに、参拝客は、参道沿いの松林から発せられるオゾンに包まれながら大鳥居をくぐり、 反橋(太鼓橋)を渡り大社本宮へと参詣する。数艘の三十石船のような屋形船が浮かぶ。航路筋に立つ澪標(みおつくし)を頼りに、千石船 も入港しようとしている。モニュメントには「汐掛道の記」と題して次のような説明が添えられている(原文のまま)。

     ここは昔、住吉大社の神事の馬場として使われた場所で、社前から松原が続き、すぐに出見の浜に出る名勝の地であった。
     松原を東西に貫く道は大社の参道で、浜で浄めた神輿が通るため「汐掛道」と称され、沿道の燈籠は代々住友家当主の寄進になり、 遠近の参詣や行楽の人々で賑わった。
     古くから白砂青松の歌枕の地として知られ近世には多くの文人・俳人がここを往来し、大阪文芸の拠点の一つとなっていた。  財団法人住吉名勝保存会

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2. 朱色の四角部が住吉大社。髙燈籠の位置は画像中央の住吉津の港口部左側にある「出見の浜」の下に記される。「万葉時代の住吉地形」の一部より(略図は住吉大社 境内の「出土埴輪古代船」モニュメント基台に描かれているもの)。

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3. 現在は国道26号線と潮掛道の交点に建てられている。髙燈籠は日本最古の燈台で、鎌倉末期の創建であると左端上に記される。 

[撮影年月日:2020.10.10/撮影場所: 住吉公園内の汐掛道の中ほどに設置されるモニュメント「汐掛道の記」にて] [拡大画像: x28849.jpg]


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