一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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名古屋港のハシケ(大型模型)


その昔、名古屋港に大型貨物船が接岸できる埠頭が無かった頃のこと、そんな貨物船が入港すると、地先沖の係留ブイの下で停泊せざるを得ず、 そこで貨物の積み降ろしがなされた。ハシケは、そんな貨物船と、積み降ろしの陸岸やその他の目的地との間を行き来して貨物を輸送する ために活躍した。

「名古屋港のハシケ」と題するキャプションによれば、名古屋港のハシケは「尾張ダンベ」とも呼ばれていた。ハシケの船頭やその家族は、 船で寝起きしながら船上生活をしていた。小中学生の子どもは児童寮に入って、そこから学校に通っていた。土日の週末などには ハシケに帰宅した。

年を経るにつれ港湾施設の整備が進み、大型船も直接埠頭に接岸できるようになったので、貨物はトラックなどとの間で直接積み降ろし がなされるようになった。かくして、ハシケは年々減少し、今ではほとんど目にすることがなくなった。

[撮影年月日:2020.9.23/撮影場所: 名古屋海洋博物館][拡大画像: x28874.jpg]


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