一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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千葉・御宿の海浜での砂浴による海洋性健康法

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千葉県夷隅郡御宿町の海岸に、童謡「月の沙漠」の作詞者「加藤まさを」を記念する「月の沙漠記念館」が建つ。同館前には白砂の海浜が広がり、 その一角に「月の沙漠」の童謡をイメージした、ラクダに座乗して砂漠を旅する王子・王女像が建てられている。

同じ海岸沿いにある海水浴場の浜で、一種の海洋性健康法である砂浴に参加した。砂浜に少し深めの穴を掘り、膝を少し折り曲げて体を仰向けにして、 首辺りまですべて砂に埋まる。そのままじっと4~5時間も砂に埋まっていた(昼食時を除いて)。快晴ゆえに太陽が眩しいので、傘を差して日光を 遮蔽する。それでも陽光が傘越しにぎらぎら、じりじりと照りつける。陽光が移動するので、傘の位置を時々変えてもらう。 時に潮風が吹き付け顔めがけて砂塵が舞う。潮騒の音と子供らが浜で遊ぶ声だけが聞こえる。 瞑想するにはたっぷりの時間であったが、体中に砂圧が押し寄せ、ずっと圧迫感と違和感に支配されて、瞑想にもならなかった。 何の閃きも湧いてこず、発想の泉は枯れてしまったかのようであった。

御宿での砂浴は、鹿児島・指宿などでのサンド風呂とは少し違う。地熱で体を温めるものではない。浴衣を着て砂の温浴をするのと違って、 御宿では基本的には衣服をまとわず体中の肌を砂に接触させての砂浴である。 目指すところは、身体からの毒素の排出である。身体全体からの解毒、浄化の作用を期待する。もって、体の免疫力、自然治癒力の向上を期す。 砂浴健康法にて半日も頑張ったので少しは解毒できたと信じたいが、それなりに体力を使ったので、帰宅する頃には重荷を背負ったように 疲れを感じた。これは歳のせいであろうか。

画像2は御宿海岸の「月の沙漠記念公園」の王子・王女像である [拡大画像: x28690.jpg]。画像3は砂浴場所から「日・ 西・墨(日本・スペイン・メキシコ)三国交通発祥記念之碑」を遠望する。崖下には岩和田漁港があり、その少し先に田尻海岸がある。 同海岸沖で1609年、スペイン・フィリピン領の前総督ドン・ロドリゴの乗った「サン・フランシスコ号」が難破した。記念碑建立の起点となった 歴史的出来事である。

* 辞典内関連サイト:
スペイン・フィリピン領の前総督ドン・ロドリゴの上陸の地に建つ「日・西・墨三国交通発祥記念之碑」 [千葉県・御宿]

[撮影年月日:2020.8.8/撮影場所: 千葉県夷隅郡御宿町の海岸にて][拡大画像: x28689.jpg: 画像1]


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