一枚の特選フォト「海 & 船」
「伊勢湾の海運」/千石船の絵馬と江戸時代の全国航路図
1
2
画像1・2は、名古屋海洋博物館に展示される「伊勢湾の海運」と題するパネルに添付される千石船の絵馬である。 パネルによれば、波穏やかな伊勢湾や三河湾では、古来より舟運が展開されていたが、近世には海運業(海上輸送の生業)として次第に 発展を見た。徳川幕府はその財政の基本をコメに置いていたので、コメの安定した流通は幕府・藩の財政・経済情勢に大きな影響を与えた。 コメの流通で重要な役割を果たしたのが、大量・安価に遠方沿岸諸都市に輸送できた海運であった。尾張においても多くの船持ち が生まれ、尾張廻船は全国の海運業界において大きな地位を占めるようになった。
|
1 2 3
4 5
1. [拡大画像: x28922.jpg] |