一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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「白い大陸」の南極点をめざした三人の探検家たち
(アムンセン、スコット、白瀬)
[名古屋海洋博物館]

1909年に、米国探検家ロバート・エドウィン・ピアリー(米国)およびヘンソンが北極点に初めて到達した。ピアリーらの成功の結果、 北極点到達を目指していたルーアル・アムンセンや白瀬矗(のぶ)中尉らは目標を南極点到達に切り替えた。

1 ルーアル・アムンセン(ノルウェー人)
・ 1909年、アムンゼン、南極に到達する。
・ 1910-1912年、犬ぞり用の犬116頭を準備し、鯨湾(くじらわん)のフラムハイム基地で越冬した アムンセン隊は、1911年12月14日に、人類史上初めて南極点に到達し、無事帰国した。

2 ロバート・ファルコン・スコット(英国人)
・ 1901-1904年、「ディスカバリー号」による英国第一回国家南極探検隊の隊長として南極点到達 を目指した。ロス島ハット岬で2年続けて越冬し、初めて南緯80度を越えた。

・ 1910-1913年、「テラノバ号」による二回目の南極点到達を目指した。1912年1月中旬南極点に到達した。 しかし、スコットはアムンセン隊に先を越されたことを知り、大きな失意を抱きつつ帰路に就く途上において猛吹雪に遭遇し、3月29日に、 燃料と食糧のある補給基地まで後18㎞という地点で全員遭難した。

3 白瀬矗(のぶ)中尉(日本人) (1861~1946年)
・ 1910年(明治43年)11月29日、白瀬矗中尉率いる南極探検隊18名、木造船を改造した帆船「開南丸」で東京・芝浦を出港する。 日本人で初めて南極探検に出立したもの。
・ 1912年1月20日、欧米以外の民族では初めて南極に上陸し、南緯80度05分、西経156度37分に到達し、日章旗を立て、視界に入る全域を 「大和雪原(ゆきはら)」と命名し、日本領土とすることを宣言した(南極点までなおも1,000km以上を残していた)。
・ 同年6月20日、述べ48,000km、1年7ヶ月近くにわたる探検を終え、一人の死傷者も出すことなく芝浦に帰還した。

[撮影年月日:2020.9.23/撮影場所・出典: 名古屋海洋博物館]


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