一枚の特選フォト「海 & 船」
古代ギリシア時代のキレニア沈没船(模型)
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海底から発掘され復元されたキレニア沈船、現在はキプロス島にあるキレニア城の博物館(The Kyrenia Shipwreck Museum/Batik Gemi Müzesi キレニア沈船博物館/難破船博物館) に展示されている。 年輪年代測定法によると、同号は紀元前325年頃に建造され、その積み荷などから紀元前3世紀初期(紀元前290年頃)に沈んだものと判明している。 現存する最も保存状態のよい古代ギリシア文明当時の沈船として知られる。 因みに、復元図によれば、全長は約14m、最大幅4.4mである。排水量は33トン、最大積載量は25トンである。 同沈船から発掘された積み荷の大部分はアンフォラ(壺 amphora)であった。因みに、アンフォラ404個や石臼29個であった。 404個のアンフォラのうち、343~360個のアンフォラがロードス島で製造されたもの、次いで多かったのはサモス島で製造されたかめ(jars) であった。アンフォラやかめは重量物であるがゆえに、船体は砂地の海底に埋もれていた。そのため船体部材の保存状態が大変良好であったと 見られている。因みに、キール(竜骨)の全体、船首部の半分、マスト・ステップ、22条におよぶ外板、シーリング・プランキングなどの部位 も遺されていた。
[参考資料]
[画像撮影年月日:2020.9.23/撮影場所: 名古屋海洋博物館] |