一枚の特選フォト「海 & 船」
浚渫船「山王丸」と水路浚渫機(実物展示)
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画像1・2は千葉県立関宿城博物館(野田市)の屋外近傍に展示される浚渫機と浚渫船である。
水路浚渫機(水陸両用浚渫船)(画像1)は、昭和51年(1976年)頃から平成5年(1993年)頃まで浚渫作業に使われた。関宿水閘門(せきやどすいこうもん/水門と
閘門)に堆積した土砂の除去作業の他、「利根運河」(利根川と江戸川との間をショートカットした形で結んでいた)
の浚渫、中川の堤防工事のための浚渫作業に用いられた。川の中だけでなく、陸上も走行できた。また浚渫船では作業することが困難な浅所であって
も浚渫作業ができるという特徴をもっていた。
浚渫船「山王丸」(画像2)。関宿地区には、利根川から江戸川が分流する地点がある。その分岐地点では、上流から流れ来る土砂が溜まりやすい。
流水のスムーズな流れを確保するために堆積土砂を浚渫する必要がある。この目的のために、建設省(現・国土交通省)によって浚渫作業船として
製造されたのがこの「山王丸」である。固い川底をも掘削できる最新鋭の作業船として、昭和42年(1967)頃から平成元年(1989年)頃まで
就航した。
[撮影年月日:2020.7.10/撮影場所: 千葉県立関宿城博物館(利根川と江戸川との分岐地点近傍に所在する/住所: 千葉県野田市関宿
三軒家143-4)] |