一枚の特選フォト「海 & 船」
画像は衝立に描かれた藤山鶴城(ふじやまかくじょう)(1870年・明治3年~?; 京都舞鶴出身)作の「飛魚図」である。 衝立には事情で複製画が仕立てられており、修復された原画は別に保存されている。衝立は茂木佐平治(醤油醸造家、商標キッコーマン)の家で使われていた。 撮影場所は千葉県野田市内の茂木佐平治家旧邸宅(大正13年頃に築造された。邸宅は市に寄贈され、現在は野田市民会館として一般公開されている)の玄関の間である。 トビウオ(飛魚)が衝立画のモチーフとなっている。トビウオが衝立の中で生き生きと海と空の世界を行き来するかのようである。 大海を群泳しているように見えるし、大空を群飛・群翔しているようにも見える。衝立の世界から飛び出して、 訪問客に運気と精気をもたらしてくれそうである。
[撮影年月日:2021.07.16/撮影場所: 千葉県野田市市民会館(旧茂木佐平治家住宅)・野田市郷土博物館/野田市野田370-8/電話: 047-124-6851]
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[魚]トビウオ(ホントビ): [学名]Prognichthys agoo (Temminck et Schlegel):.
[参考]トビウオ: 脊椎動物門・硬骨魚綱・ダツ目・サヨリトビウオ科とトビウオ科に属する魚類. /flyingfishes, Exocoetidae: n.[魚]トビウオ科 [硬骨魚綱・ダツ目・トビウオ亜目の1科]. /Prognichthys agoo (Temminck et Schlegel): [魚]トビウオ(ホントビ). /wing: n.[海][船の]翼艙、翼倉、ウイング [船艙または下甲板の舷側に接する部分]; [軍隊・艦隊の左右の]翼; 両脇浮袋 (water wings)の片方; [トビウオの]胸鰭(むなびれ); [鳥・昆虫などの]翼、つばさ、羽; [飛行機の]翼. /wingfish: n.[魚]翼のような胸鰭をもつ魚 [トビウオ・セミホウボウなど].
[分類事例: トビウオ(ホントビウオ)]
門: 脊索動物門 Chordata 亜門: 脊椎動物亜門 Vertebrata 綱: 条鰭綱 Actinopterygii 亜綱: 新鰭亜綱 Neopterygii 上目: 棘鰭上目 Acanthopterygii 目: ダツ目 Beloniformes 科: トビウオ科 Exocoetidae 属: ハマトビウオ属 Cypselurus 標準和名・属種: トビウオ(ホントビウオ)*: Cypselurus agoo agoo [*: 別属の Cheilopogon 属に分類されることがある種である] [注]トビウオ科には世界で50種ほどが知られているが、日本近海で獲れる代表的なものは、トビウオ(ホントビウオ)、ハマトビウオ、ツクシトビウオ、 ホソトビウオなどである。 ・ ハマトビウオ属: Cypselurus ホソトビウオ: Cypselurus hiraii アヤトビウオ: Cypselurus poecilopterus アリアケトビウオ: Cypselurusstarksi ヒメアカトビ: Cypselurus angusticeps ハマトビウオ*: Cypselurus pinnatibarbatus japonicus トビウオ(ホントビウオ)*: Cypselurus agoo agoo ツクシトビウオ*: Cypselurus heterurus doederleini アカトビ*: Cypselurus atrisignis オオメナツトビ*: Cypselurus unicolor *印の魚種は、別属の Cheilopogon 属に分類されることがある種である。 ・ ニノジトビウオ属: Hirundichthys ホソアオトビ Hirundichthys oxycephalus ・ サヨリトビウオ属: Oxyporhamphus サヨリトビウオ Oxyporhamphus micropterus ・ ツマリトビウオ属: Parexocoetus バショウトビウオ Parexocoetus mento ・ イダテントビウオ属: Exocoetus イダテントビウオ Exocoetus volitans
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