一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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真牡蠣(マガキ)の化石標本 [諏訪市立博物館]

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画像は諏訪市立博物館(Suwa City Museum)に展示されるマガキの化石標本である。展示パネルの説明書きによると概略次のように記されている。

産地:高遠町片倉石沢川上流
地層: 守屋累層硬砂岩(白沢砂岩)
地層年代: 第三紀中新世(約2,500万~3,500万年前)
採集寄贈: 諏訪市 守屋益雄

化石が発見された守屋山(もりやさん)(標高1,500mほど)の周囲には今から2,500万~3,500万年前には浅い海が広がっていて、化石は この海底に溜まった砂中に入っていた。ところが、諏訪盆地の周囲には日本列島を大きく分ける地質構造(地球の表面 近くの岩石のつくりや動き)があって複雑に動いているため、太古の昔カキが棲息する海であった場所が、長い間 かかって、1,000メートル以上も持ち上がり山となった。化石採集場所については画像2右図参照(青線:中央構造線緑、緑線:糸魚川・静岡線、 フォッサマグナ)。

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[撮影年月日:2020.8.22/画像1-3撮影場所: 諏訪市立博物館]
1. マガキの化石。 [拡大画像: x28679.jpg][拡大画像: x28685.jpg: 説明書き]
2. 中央構造線とフォッサマグナ図・化石採集位置図。 [拡大画像: x28686.jpg]
3.「諏訪盆地の地質断面模式図」(一部省略)。 [拡大画像:なし]


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