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英国では特に18世紀の産業革命時代に、そのエネルギー源であった石炭を炭田地帯から産業都市へ輸送
するために、運河網が大いに整備された。それと同時平行的に、輸送手段である石炭運搬船も大いに普及し、盛んに運河を行き来した。
ところで、運搬船は運河の幅員に物理的な制約を受けざるをえなかった。
船体幅が2mほどにして、全長が25mほどもあるような独特の細長い船型が普及した。現在では、その船型を受け継ぐナローボートは
主に娯楽用として用いられている。
画像は、英国のイングランドとウェールズにまたがる「ランゴレン運河(Llangollen Canal)」の水路橋
(Pontcysyllte Aqueduct*)である。
運河網の整備には河川を浚渫・拡幅したり、またそれらを繋ぎ合わせるために新たに水路を掘削しながらルート上のいろいろな地理的
障害を克服せねばならない。
究極的な障害は、端的にいえばさまざまな形で立ちはだかる地理的高低差ということになる。
高低差の克服には、時に水路橋を架けて、あるいはトンネルを掘ることもあろう。
「水の階段」であるロック(閘門)がいくつも連続して造られることもある。高低差のある二つの水路間に傾斜面を造り、
そこに軌道を敷いて軌道運搬車に船を載せて引き上げたり下げたりする「インクライン方式」も用いられる。
画像3,4にあるように「リフト方式」によって一気に数10m昇降させる技法もある。
[出典: 画像A~Dおよび画像1~4/埼玉県立川の博物館での「世界の運河・日本の運河」と題する平成23年度春期企画展
(平成24年3月10日~5月6日)におけるパネル展示。A、Bの写真:British Waterways][A 拡大画像: x25430.jpg][B 拡大画像: x25431.jpg]
辞典内関連サイト:
・ 英国カントリーサイドの運河をゆくナローボート [バーミンガム近郊辺り]
・ 埼玉県立・川の博物館、平成23年度春期企画展「世界の運河・日本の運河」
(平成24年3月10日~5月6日)でのいくつかの運河関連特選フォト
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