一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
巨大&古式な木組みクレーン
東京ディズニーシーの「メディテレーニアン・ハーバー」ゾーンにある桟橋に「ルネッサンス号」という一隻のガレオン船が係留されている。
画像は、その桟橋に造作され、そのガレオン船の重量物を積み降ろしするために供されている巨大な木組みのクレーン (起重機) である。 一方では、世界的規模でコンテナ輸送が高度に発展し超巨大なガントリークレーンが活躍する現代にあっても、背高 (せいたか) のっぽの大型 鉄製クレーンがまだまだ世界中の港湾で活躍している。 他方、先進国の大都市の臨海港湾地域の多くでは再開発が行われ、市民の憩いの場として公開されたウォーターフロントに、 そんな鉄製クレーンが産業遺産として記念碑的にぽつんと残置されていることがある。 因みに、世界広しといえども、模型でないこのような木組みの大型クレーンをそうざらに見れるものではなかろう。 梃子棒を差し込んで人力で回転させるキャプスタンと同じような原理で動かされる轆轤(ろくろ)が見える。 その上部に取り付けられた歯車の回転によって、ロープを巻き上げたり緩めたりして、大砲などの重量物を揚げ降ろしする。 クレーンの横桁 (木組みブーム) を支える支柱の旋回法についてはよく分からない。横桁先端か、あるいは貨物に取り付けた ロープを引っ張ったりして直接的な方法で行うのであろうか。 入場者らはアトラクションを渡り歩くのに本当に忙しい。古式のクレーンに足を止める人は余り見受けられない。だが、ガレオン船は かなり人気が高いようである。 [2014.4.24 東京ディズニーシーの「メディテレーニアン・ハーバー」ゾーンのガレオン船桟橋にて][拡大画像: x25972.jpg] |
3 4 2. ガレオン船。クレーンは分かりずらいが船のすぐ傍にある。(同上) [拡大画像: x25974.jpg] 3. アルゼンチンのブエノスアイレスの港湾再開発地区「プエルト・マデーロ (Puerto Madero)」に記念碑的に残置されている大型クレーン。 泊渠沿いの再生された倉庫群に沿って今も数多くのクレーンが産業遺産として残されている。(2014.3.5撮影) [拡大画像: x25970.jpg] 4. 英国ポーツマス (英国海峡沿い) の、再開発されたウォーターフロントである「ガンウォーフ・キーズ (Gunwharf Quays)」にぽつんと 1基の大型クレーンが残置され、往時の活況を偲ばせる。(2012.5.22.撮影) [拡大画像: x25971.jpg] |