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「マゼラン海峡の海&船風景(1)」において大型貨物船のことを紹介した。
マゼラン海峡を東側(大西洋側)からやって来たその貨物船は、猛烈に吹き荒れた西寄りの強風のために海峡上で立ち往生し、
ついには進路を180度転針し、引き返して行った。
強風のため海峡を渡海するフェリーも運航中断し、5時間ほど船着き場で、我々の長距離路線バスのみならず何百台もの
車両が足止めをくらっていたが、ようやく運航が再開され、フェリーに乗り込むことができた。
露天甲板に出て、手すりに必死にしがみつき、眼鏡を吹き飛ばされないように注意しながら、海峡の海を眺めていたら、
何と4、5時間前に引き返して行ったと思しき貨物船が強風をついて再びやって来た。
フェリーはしばらく海岸線と平行して西航していた。そして、安全確保のためであろう、先ずフェリーは海峡を後から西航してきた
大型貨物船をやり過ごした。
強風で白波がたち、白い泡が吹き飛ばされる海峡の荒天をついて、その貨物船は悠然にして力強く我々の眼前を通過して行った。
貨物船の通過を見届けながら、フェリーは舳先を90度転向し、すぐ目前にある船着き場に向けて突進した。その船着き場も同じく
コンクリート製のランプウェイがあるだけであった。違いは、港湾当局か、または沿岸警備隊の詰所のような2,3階の建物と、
それほど高くはないが頑丈そうな灯台が立っているくらいである。
我々はフェリーから歩いて下船し、すぐさまバスに乗り込んだ。バスはチリ・アルゼンチン国境に向けて快調に走り続けた。
国境でパスポート、荷物検査を受けて、再びアルゼンチン領へ入国した。結局、目的地のリオ・ガジェイゴスには、
所要12時間の予定のところ、17時間ほどかかり午後9時頃に到着した。リオ・ガジェイゴスは南緯52度くらいにあり、大西洋沖合に浮かぶ
英名フォークランド諸島、西名マルビーナス諸島と全く同緯度にある。
[2014.3.14 マゼラン海峡横断とチリ・アルゼンチン両国の国境通過][拡大画像: x25920.jpg]
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