海洋総合辞典 Comprehensive Ocean Dictionary, 特選フォト・ギャラリーPhoto Gallery, ラティーン・カラヴェル船模型ship model of lateen caravel, carabela latino, スペインSpain

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一枚の特選フォト「海 & 船」

One Selected Photo "Oceans & Ships"

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    スペイン帆船模型 (ラティーン・カラヴェル) と仙台藩主・伊達政宗からの書簡
    [東京・スペイン大使館]

    画像はスペイン大使館で展示された木造帆船 ([英語]ラティーン・カラヴェル、[スペイン語]カラベーラ・ラティーノ) の模型である。 ラティーン・カラヴェルは2~3本のマスト全てに縦帆を掛けている。展示パネルの説明を要約すると次の通りである。

      15世紀後期、スペインが、政治的・商業的な理由から、大西洋領域での拡大を図り、それに伴いより大きな 貨物積載能力をもち (buques de mayor capacidad de carga)、地中海よりも荒海である大西洋を航行することができる船が必要になった。 その結果、コカ (coca)、カラッカ (carraca)、ナオ (nao)、カラベラ (carabela)などの造船が進んだ。

      これらの船の進歩によって、スペインのアメリカ大陸⌈発見⌋(1492年・コロンブス)、フアン・セバスティアン・ エルカーノ(Juan Sebastián Elcano)による初の世界周航(1519-1522年)が実現することになった。 更に、スペインの造船技術が発達し、ガレオン (galeón) が誕生することになった。パネルNo.3

    * スペインの支援をえて、大西洋から⌈南の海⌋ (現在の太平洋) への通路を探索し、西回りで香料諸島へ到達すべく探検航海に 旅立ったマゼランは、フィリピン・セブ島にて原住民との戦闘に巻き込まれあっけなく戦死した。その後、エルカーノが、 最後に残った一隻ビクトリア号を指揮し、インド洋横断、喜望峰を迂回して、スペインに帰還し、世界周航を果たした。

    [画像: 2010.9.25 スペイン大使館にて][拡大画像: x26138.jpg][拡大画像: x26140.jpg: 説明書き]




    仙台藩主・伊達政宗が1613年にスペイン人司祭ルイス・ソテロ (el sacerdote Luis Sotelo) および家来の支倉常長 (はせくらつねなが) の両特使を通じセビーリャ市会 (el Ayutamiento de Sevilla) に宛てた書簡の複写。パネルNo.21&27  [拡大画像: x26139.jpg]



    [参 考]
    ● コグ、コグ船; 小漁船、小型のボート: [英語] cog.
    [参照]コグ: 北欧系の代表的な帆船; 主としてハンザ同盟時代に用いられた標準的な船; ハンザ同盟のコグ船を⌈ハンザコグ⌋ ということがある。

    ● コカ: [スペイン語] coca [中世における、北欧やドイツのコグに相当する地中海の船]。

    ● カラッカ、カラック、キャラック [昔の、スペイン・ポルトガルの大型商船]: [スペイン語] carraca; [英語] carac, carack, carrack.
    [参考]スペインは3本マストの木造帆船を進化させる上で主導的な役割を果たした。カラックは、ヴァイキングが用いた角帆と地中海で 用いられた三角帆とを組み合わせる過程で生みだされたもので、喫水線上の船体部は内側にすぼまり、また船首と船尾に大きな楼を備える。

    ● カラベラ、カラベーラ、カラベラ船、カラベル、カラヴェル、カラベル船、キャラヴェル船: [スペイン語] carabela;  [英語] caravel, caravelle, carvel。
    [参考]15~16世紀頃、スペイン、ポルトガル、トルコなどで用いられた3本マストの快速軽快な小型帆船; コロンブス (Colón) の第1回航海 に参加した"la Pinta" (ピンタ号) と"la Niña" (ニーニャ号) の随伴船はこのキャラヴェル船型であった。 旗艦"la Santa María" (サンタ・マリア号) はナオ船 (nao) に類型され、前者の2船よりも少し大型であった。マゼランたちもこの キャラヴェル船を用いた。尚、サンタ・マリア号は、カラック、キャラック船とも類型される。

    尚、カラベーラ・ラティーナ (西語 carabela latina)、ラティーン・カラヴェル (英語 lateen caravel)は、2~3本の全てのマストに縦帆の 三角帆 (ラティーン・セール lateen sail) をもち、逆風に対して切り上がることができる。 キャラヴェル・レドンダまたはカラベーラ・レドンダ (スペイン語: carabela redonda) は、前者を改良したもので、前檣 (フォアマスト) または 大檣 (メインマスト) に横帆 (四角帆) を、最後檣 (ミズンマスト) にラティーン・セールを掛けている。

    画像: カラック船 「サンタ・マリア号」/z146.gif
    ● ナオ、ナオ船; [文語][一般的に]船: [スペイン語] nao.
    [参考] 大航海時代に用いられた、スペインの典型的な中型帆船で、カラベーラ船 (carabela) よりも大型の外洋帆船。3本マストをもち、 時にメイン・マストに小さなメイン・トップスル (中檣帆) を掛けることがある。コロンブスの旗艦であったサンタ・マリア号は 平均的なナオであった。
    /nao de la China: [史][アカプルコ~マニラ間を往復した]ガレオン貿易船.

    ● ガレオン、ガレオン船: [英語]galleon [15~18世紀初め、スペインによって主に軍船として、また商船としても用いられた3~4層甲板の 大型横帆船].

    辞典内関連サイト
    ・ スペインの海洋博物館
    ・ 世界の海洋博物館

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