一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
艦船博物館「砲艦・ウマイタ」 [パラグアイ/アスンシオン]
南米大陸南部地域にかつてスペインの植民地であるラ・プラタ副王領が広がっていた頃、現在のパラグアイ首都アスンシオンは、その中心的
都市であった。その副王領は、海に面する広大な国土を支配していた。だが、現在のボリビアのアンデス山脈の山中 (ポトシ) にて、
16世紀中頃に銀山が開発されて以降は、同副王領は南北に二分割されるにいたった。そのため、ポルトガル植民地であったブラジル地域の
勢力拡大などと相俟って、北の副王領は海への出口を失っていった(南のそれはブエノス・アイレスを中心とするラ・プラタ副王領であった)。
パラグアイは今では、海に面しないいわゆる「内陸国(land-locked country)」である。それでも、今も海軍を保有し、艦艇はパラグアイ河、
パラナ河などの大河を遊弋し、隣国ブラジル、アルゼンチンとの国境を警備する。首都アスンシオン旧市街が面するアスンシオン湾
(パラグアイ川に形成された入り江)内に、艦船博物館として「ウマイタ号」が係留され一般公開されている。 [2002.5での風景][original画像I(x6843.jpg)][画像II(x6844.jpg)]
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