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英国南部の海軍港市ポーツマスのドックヤード歴史地区にて⌈
マリー・ローズ号博物館 Mary Rose Museum⌋が開館(2013.5.31)した。
英国軍艦「マリー・ローズ号」は1510~1511年にかけて、時の国王ヘンリー8世の命によりポーツマスのロイヤル・
ドックヤードにて建造された。
ローズ号は、フランス艦隊 (43年後に対峙するスぺイン艦隊よりずっと強大であった) による対英侵攻を迎え撃つためにポーツマスから
出撃したものの、1545年7月19日にポーツマス沖で沈没した。沈没理由はいくつもあるとされる。だが、その理由が
確定することは今後もないと見られている。事実の一つは500名が命を失ったということである。
ローズ号は、1971年に、英国本土のポーツマスとそのすぐ対岸に位置するワイト島との間のソレント海峡 (The Solent) の海底で発見された。
その後11年間にわたり発掘され、1982年には船体半分が引き揚げられた。艦内からはチューダー朝の人工遺物19,000点以上がこれまで
引き揚げられてきた。また、2017年までは、「ホット・ボックス (Hot Box)」という特殊な高度保存技術をもって船体の乾燥
が続けられるという。
「木製の宝石箱」を模したブラック・カラーの館棟の中心にローズ号の船体が収められている。同艦甲板と同じ高さで艦を取り囲むように
接続されている各階のギャラリーから展示を観ることができる。何千点にも及ぶ遺物は艦内の元あった場所でそのままに展示されている。
歴史的軍艦を莫大な経費と労力をもって丁寧に調査・発掘し、保管・展示する英国の国家的努力と熱意が称賛される。
[2013.5.22-24 英国ポーツマスにて/2013.08.18 記]
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