一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
ポルトガルの航海者バーソロミュー・ディアス (人物図絵)、
アフリカ最南端・喜望峰を周回する
[マカオ海事博物館]
1418年、ポルトガル・エンリケ航海王子は、イベリア半島のポルトガル領南西端のサグレス岬に航海学校・天文台などを設立し、
地理・航海・造船・天地誌学などに関する研究を行ない、またそれらを学ばせ、航海者を育成し、アジアへの
海上ルート開拓を期して、アフリカ西岸沿いに南下させる探検航海者を本格的に派遣し始めた。
歴史上、後に「大航海時代」と位置づけられる初期の頃のことである。
ポルトガルは、アフリカ最南端周回とインド航路開拓、それに続きアジアでの国勢伸張への道を切り開いた。
エンリケ航海王子によるアジアへの航路開拓事業の創始から70年を経た1488年、ポルトガルの航海者バルトロメウ (バーソロミュー)・ディアス(Bartolomeu Dias)はついにアフリカ大陸最南端を視認するという偉業を果たすにいたった。 ディアスはアフリカ大陸を迂回せんと航海を続けるなか、激しい嵐の中で知らないうちに大陸南端を周回していたことを認識した。 航海の続行は彼の部下の反対で断念せざるをえず、船を反転させ帰国の途についた。 彼は南端を「嵐の岬」と名付けたが、後にポルトガル国ジョアン2世は「喜望峰」と命名した。
画像は四分儀を手にもつディアスの図絵である。説明パネルには次のように記される。 [画像撮影: 2015.11. 21/マカオ海事博物館にて][拡大画像: x27045.jpg] |
航海者ディアスの人物画と説明パネル。 [拡大画像: x27046.jpg] |